およそ築30年の中古戸建てで"ほぼすべての家具" をDIYで完成させた女性を取材してきました。自分で作ったとは思えない本格DIYで見せる「男前インテリア」な空間。自分で好きなように住まいづくりをするため、リフォームを前提に中古物件を購入したというkonoharuさんが、野地板を使ったもっともお気に入りのデスクスペースを始め、ハンサムな空間が広がるこだわりのDIY部屋をご覧ください。
今春、cowcamoでは『RoomClip』とコラボして「中古の住まいで楽しむプチリノベ」コンテストを実施。230件を超える投稿の中から、特に素敵だったお部屋5軒を「カウカモ賞」に選ばせていただきました。 前々回、前回に引き続き「カウカモ賞」を受賞したkonoharuさんのお宅のご紹介です。
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インテリア好きの女性の間でハマる人が続出している「男前インテリア」。耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。今回ご紹介するkonoharuさんのお住まいは、そんな話題の男前インテリアテイストを中心に "ほぼすべての家具" をDIYで完成させたという、およそ築30年の中古戸建てです。取材チーム一同、矢継ぎ早に「これも手作り!? 」と口にしてしまうほどの本格DIY。さっそくご紹介しましょう。
男前インテリアとは、どこか無骨でジャンクなテイストの男っぽいインテリアを言いますが、konoharuさんのつくる雰囲気は単に "かっこいい" だけではありません。豪快な日曜大工で造られたDIY家具に、女性らしい丁寧で細やかな手作業で作られた雑貨たちが調和し、どこを見てもうっとり!
konoharuさんがDIYを始めたきっかけを伺うと、実は「手芸」だったんだとか。
この家を購入して11年目になります。それ以前は、中野坂上の賃貸物件に住んでいて、長男が小学生になるくらいまでには、ずっと住み続けられる家が欲しいと思っていました。当時は賃貸だったので、当然インテリアを本格的にDIYすることは難しく、洋服や小物のリメイクが中心でした。そしていざ家を購入したら、好きなインテリアに凝れるようになり、気が向いたときには夢中でDIYをするようになりました。(konoharuさん)
家を購入するにあたり、konoharuさんは、子育てのために公園や緑の多い地域に住みたいと希望されていたそうです。そんな中、ある時偶然バスで通りがかった杉並区の住宅地を見て、緑の多いところに魅力を感じ、この辺りの地域で家探しを開始されたと言います。では、どうして "中古戸建て" を選ばれたのでしょうか。
住みながら自分の好きなように家づくりがしたいと思い、リフォームを前提に中古物件を探していました。とは言え、中古なので気になる部分が必ずあると思っていたので、自分でできない部分はプロにリフォームをお願いして、あとは自分の手で好きな空間をつくろうと考えていたんです。
中古マンションも魅力的だったのですが、住宅ローンを払い終えた後に掛かるお金について考えたとき、戸建てなら固定資産税が掛かるくらいかなと。それに年月を重ねて戸建てはボロボロになっても愛着を持って住めそうな気がして(笑)。この物件は、半地下に駐車場があったことや、リビングが明るくとても広かったことが気に入りました。そういった観点と、金額面のバランスなどを含めトータルで戸建てを選びました。(konoharuさん)
konoharuさんはこの戸建てを購入すると同時に、日当たりのよくない地下室と水まわりを2回にわたってリフォームされたそうです。そう、なんと隠れ家のような、素敵な地下室があるんです!
1回目のリフォーム時には、家中の床を張り替え、イメージチェンジ。1階から2階へ続く階段まわりは従来のまま残し、家全体の壁紙を部分的に張り替えてもらったそうです。2回目のリフォームは、主にお風呂と洗面所などの水まわり、そして外壁と屋根を改修。大がかりなリフォームがひと段落すると、今度は自分の手でコツコツDIYを積み重ねていったというkonoharuさん。