ファッションを楽しむように、暮らしも楽しもう。日本を代表するセレクトショップとしてファッションやカルチャーを牽引する「BEAMS」で働くスタッフのライフスタイルや住まいをご紹介します。


好きなアイテムやこだわりのインテリアがぎゅっと詰まった "自分らしい" 暮らしを送るBEAMSスタッフの皆さん。「BEAMS living style」は、その住まいをご紹介する連載企画です。

今回は、アートディレクター・デザイナーを務める竹中智博さんの住まいを訪れました。

▲販促物やBEAMS JAPANのロゴデザインを手掛ける智博さん

《プロフィール》
名前:竹中智博(たけなか ともひろ)さん / 竹中寿里(たけなか じゅり)さん
年齢:40代 / 40代
職業:ビームス クリエイティブ アートディレクター・デザイナー / アートディレクター・グラフィックデザイナー(フリー)
趣味:水泳、フリーダイビング、ギター、ヨガ / 乗馬、テレビゲーム
Instagram:@beetle_tc

奥さまの寿里さんはフリーで活躍するデザイナー

■インテリアのテーマは?

智博さん:「木」です。色合いが好きで、ブラインドからシェルフまで大体ウォールナットで統一しています。

寿里さん:あとはミッドセンチュリー家具(※)だよね。正直、私と趣味は全然違うんですけど、インテリアは彼に任せてます。これはこれで完成されてるしいいかなって(笑)

(※1940年~60年代のアメリカなどでデザインされた家具)

木を基調としたインテリアが特徴的な竹中邸。ダイニングテーブルは「無印良品」で購入したもの

■お気に入りのブランドやショップは?

智博さん:家具は25年くらい前に揃えてからほぼ買ってないんですが、当時のお気に入りは恵比寿にある「Gallery 1950」でした。90年代にミッドセンチュリーが流行った頃、このお店に出会ってインテリアにハマったんです。

あの頃から目黒通り沿いにたくさん中古インテリアショップが開き始めて、その辺りにもよく行っていましたね。

手前から「イームズシェルチェア」、「イームズプライウッドダイニングチェア」。どちらもミッドセンチュリーの代表的なデザイナー チャールズ&レイ・イームズによるデザインだ

寿里さん:私はエッジーなデザインのものが多い「Kartell(カルテル)」 や「Cassina(カッシーナ)」が好きです。ミッドセンチュリーのテイストからずれちゃうんだけど(笑)、二脚だけ私がもともと持っていた椅子を置いています。

透明な椅子は、フランスのデザイナー フィリップ・スタルク作の「ラマリー」。こちらは寿里さんセレクトだ

■住まいづくりのルールは?

智博さん:あんまり色を使わないことですね。落ち着く色合いが好きで、柄があったりビビッドな色のものは置いてないです。

寿里さん:床にべったりつく家具を置かないこともかな。掃除がしやすいし、部屋を広く感じる気もします。

寝室のシェルフも脚付きのものを置いている

智博さん:あとは、ものを減らすことですかね。歳をとってから僕の中では “断捨離” ブームが来てて。ものを持っていることよりも、ものがないこと、余白があることに豊かさを感じるんです。

昔はその対極で、服や雑貨、スターウォーズのフィギュアなんかがずらーっと並んでる部屋に住んでたんですけどね(笑)

寿里さん:ダイビングで沖縄の離島に行くようになって変わったよね。多分、彼はその頃から都会より自然から得られる幸せに価値を感じ始めてるんです。

『いいものを選んで、できる限り修理して使い続ける』がモットーの智博さん。いつも使っているソファは現在メンテナンス中。カリモク60の「Kチェア」を暫定的に他の部屋から持ってきたそう

智博さん:離島で出会った人たちが、シンプルに暮らしているのにすごく幸せそうに見えたんですよね。毎日めちゃくちゃ楽しそうに海に入っていて『いい生き方だな』と。それから僕も「もの」より「できること」「知ってること」を増やそうと思い始めました。

『日々花を飾ることも大事』と語るふたり

■インテリアとファッションの関係性

智博さん:僕はいつも白Tとハーフパンツ。昔は “柄魔人” だったんですけど、どんどんインテリアと一緒に色使いが落ち着いてきて、今では白いTシャツがあったらいいやって(笑)

寿里さん:服もインテリアも流行り廃りがなくて長く使えるものを選んでる気がするね。

■家のなかでのお気に入りの場所や過ごし方

智博さん:僕はヨガマットがお気に入りで、朝はその上でストレッチやヨガをして過ごしてます。

寿里さん:私はリビングのソファに座っているときが一番リラックスしますね。いつもゲームや映画を楽しんでます。

《住まいについて》
間取り:3LDK
面積:75㎡
場所:溝口

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