cowcamoでは、cowcamoが大切にしている思いや世界観を知っていただくべく、ワークショップやトークライブなど、様々なイベントを開催しています。ここでは、先日開催したイベントのご様子をお届けします!

cowcamo ClasuRoom(カウカモ暮らすルーム)vol.1 開催!

カウカモが独自の切り口で「暮らし」にまつわるゲストをお招きし、参加者に新たな暮らしとの出会いをお届けする連続シリーズ企画「cowcamo ClasuRoom(カウカモ暮らすルーム)」。

5月12日(土)、インテリアコーディネーターの石井佳苗さんをゲストに迎え、cowcamo ClasuRoom(カウカモ暮らすルーム)vol.1 「自分らしい暮らしのつくり方」を開催しました。

記念すべき第1回目のゲストはインテリアスタイリストの石井佳苗さん!

DIYをライフスタイルに無理のない範囲で取り入れ、自分らしい暮らしを実践している石井佳苗さん。最近ではパナソニック「Creative!」キャンペーン及び、石田ゆり子さん&ムロツヨシさんのパナソニックリフォームのCM広告でのスタイリングを手掛けるほか、ウィンドウディスプレイや商品開発、セミナー講師など、多岐に渡りご活躍されています。

石井さんは今までに、プライベートで二件物件を購入されています。今回はそこでのDIYやリノベーションの経験をまとめた著書、1作目「簡単! インテリアDIYのアイデア Love customizer」、 2作目「Love Customizer 2 DIY×セルフリノベーションでつくる家 」を元にお話をしていただきました。

ファシリテーターは、カウカモ編集長の伊勢谷亜耶子。伊勢谷自身も自宅をリノベーションし、常に『自分らしい暮らし』を追い求めているひとり。そんな2人が話すエピソードは、これから不動産を購入される方やDIYに挑戦したい方、インテリアのコツを知りたい方にとって必見の1時間半となりました。

トークテーマ①:「一点もの」の物件と出会うには?

まず、石井さんがどのようなことを重視して物件を購入されたのかを伺いました。今までにご購入された二件は、共に環境を重視して選ばれたそう。内装は変えられても周辺環境は変えられない。都内で忙しく働く日々から、自然と “緑に囲まれた暮らしがしたい” と思うようになったのだとか。

上が最初に購入された物件のバルコニーからの眺め。青々とした緑に囲まれ、気持ちが良さそうですね~。下が現在暮らされているヴィンテージマンションの共用庭。バルコニーから海と山が一望できる環境や、綺麗に管理された共用部に惚れ込んで、即決に至ったのだそう。

そのほか、マンションでは毎月の管理費や修繕積立金の支払いはあるものの、その分自分たちだけで建物の維持管理をしなくてもいいというお話や、ゴミ捨て場などが清掃員の方によって常にきれいに保たれているというお話も。たくさんのメリットがある一方、自分で室内をリノベーションする場合、管理規約に定められたルールを遵守することの大切さについてもお話されていました。

トークテーマ②:自分らしい住空間をつくるコツ

こちらでは石井さんのご自宅を例に、自分らしい住空間を作るコツを教えていただきました。たくさんのエピソードが出てきましたが、その中でも特に参考にしたいお話を抜粋してお伝えします。

石井さんはリノベーションをする前に自分の理想とする空間のイメージを固める為、情報収集に力を入れたとこのと。大工さんとイメージを共有する中でも、具体的な画像があると希望のイメージが伝わりやすく、スムーズに話を進められるのだそう。

気になるリノベーションのパートナーに選んだのは、ご友人から紹介していただいたという大工さん。腕の良さはもちろん、なんでも面白がってくれる人柄で、嫌な顔一つせず石井さんの希望に向き合ってくれたと言います。

自分の思いをどれだけ汲み取ってくれるか、家づくりのパートナーとは相性が大事。信頼できるパートナーを見つける為には、自分の理想に近い物件を手がけている施工会社を探したり、ワークショップやインテリアのイベントなどに出かけ、イメージを上手く共有できそうな大工さんを見つけるのも一つの手段とのこと。

次に、リノベーションの工夫についてお話しをしてくださいました。

特に印象深かったのが、石井さんが考案したという「自由な壁」。ネジが効きにくい石膏ボードの壁を壊し、木材を重ねて分厚い壁をつくることで、棚や照明などを取り付けても大丈夫な強い壁になるのだそう。この壁のおかげで飾りたい場所にストレス無くネジや釘を打ち込むことができ、インテリアの自由度が格段に上がるのだとか。つくり方については書籍で紹介されていますので、ぜひ手にとって確認してみてくださいね。

写真中央に写っているのが「自由な壁」。

その他にも、住戸全体に採光と通風が取れるよう室内窓をつくられたお話や、ル・コルビュジエのサボア邸をモチーフにしたという遊び心あるアクセントのお話など、石井さんならではの工夫や、気軽に取り入れられそうな素敵なアイデアを沢山伺うことができました。

トークテーマ③:気軽にできるDIY、手を出すべきではないDIY

現在賃貸暮らし中の私ですが、ここまでお話を聞いてきて “自分だったらどういう住まいにするかな~” と楽しい妄想が膨らんできました!

最後のトークテーマでは、より具体的にDIYの魅力や注意点を教えてくださいましたよ。ここでは石井さんの著書にも含まれてない貴重な、経験談を踏まえたお話が。

まずDIYで注意すべき点として上がったのが、ガスや水道などの設備周り。資格が無いと手をつけられないため、むやみに手を出すことは危険とのこと。また、壁や天井などの塗装は一見簡単そうに思えますが、下地処理などに時間がかかるため、ベースはプロにお任せし、楽しみながらチャレンジできる範囲に限定する方がベターとのこと。自分で塗装した壁が住戸の一角にあると、DIYの思い出として愛着も湧いてきそうですね。

また、DIYのメリットのひとつとしては、空間にぴったり合ったサイズのものや、好みのデザインのものを自由につくれるということ。石井さんは余った空間にすっきり収まるゴミ箱、キッチンの隙間を活かした丁度いいサイズのワゴンなど、シンプルで飽きのこない、かつ空間に気持ち良く収まる家具をつくられています。

石井さんが手がけた、DIYの醍醐味ともいえる作品に、飼われている3匹の猫の脱走防止柵があります。ペット用のアイテムの多くはプラスチック性ということもあり、インテリアの雰囲気に合わせにくいのが難点。そこで、圧迫感のない華奢な鉄を素材に選ばれたそう。一見大変に思われますが、DIYをサポートしてくれる工房の協力があって案外簡単にできたのだとか。

都内にも工房や木工教室が多数。まずはそのサービスを上手く利用して、DIYならではのオリジナルの家具を作ってみるのも良さそうですね!

最後に質問コーナー!

会場に来てくださったお客さまから事前に頂いた、石井さんにぜひ聞いてみたい質問を伺う、質問コーナーへ!

Q1.中古マンションをリノベーションする場合の内装仕上げの予算の優先順位(見栄えや機能)。注意点などをお聞きしたいです。

石井さんの場合、今回一番重視したダイニングキッチンスペースをベースに予算を組んでいったそう。その分フローリングを少し安価なものにしたり、ネットを利用して自分で必要な什器などを発注しコストダウンに繋げたとのこと。ただ、自分でものを用意する場合、工期と合わせる必要があるのでスケジューリングが大変。大工さんとしっかりコミュニケーションを取りながら、ひとつひとつ進めていったそうですよ。

Q2.すっきりと小物を飾るコツが知りたいです。

石井さんはスッキリと暮らしたい気持ちがある一方、仕事柄ものが好きで、どんどんものが増えてしまうとお話されていました。そこでダイニングに大きな食器棚を配置し、好きなものを見せて飾るスペースを作ったと言います。その分周りには物を置きすぎず余白を作り、空間のバランスに気をつけているそう。そうすることで、飾られたものがより引き立つともお話されていました。

■最後にお掃除についてのヒントも。

石井さんのお宅は常に綺麗に保れている印象。お仕事などで忙しい日々を送っている中で、どのようにして住空間を綺麗に保られているのか、お掃除のコツを教えてくださいました♡

まずお気に入りというダチョウの羽根のハタキをかけて、室内のホコリを全部落としてから掃除機をかけるというルールを守っているそう。これだけで大体は綺麗に保ててるとのこと。きっちりやる必要はなくて、こまめにやる。そうすることでお気に入りの空間をいつでも美しく保てるのだそう。

それでもお掃除が苦手という方は、定期的に友人を呼んで綺麗にしなきゃいけない環境を作るのもひとつ手かもしれませんね(笑)

中古マンションの購入、リノベーション、インテリアのアイデアなど、楽しく自分らしく暮らすヒントが盛りだくさんの濃厚な1時間半となりました。トークイベント中、頷き、真剣にメモをとる方の姿が目立ちました。

以上、いかがでしたか?

私はこんなDIYに挑戦しました! こんな物件を選び、こんな暮らしをしています! なんて『自分らしい暮らしの楽しみかた』を実践しているエピソードをお持ちの方、ぜひ教えてくださいね。

次回、カウカモ クラスルーム第2弾! カウカモ ではお馴染みキノ・イグルー有坂さんの「映画×街×恋愛」というテーマに沿って女性限定の映画を軸に有坂さん自身のエピソードや暮らしについてお話いただきます

皆さま、乞うご期待ください!

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