マンションを最初から売るつもりで購入してもいい?売却目的での購入の注意点

上手に売るコツ

マンションを、将来的に売るつもりで買うことを検討している方もいるでしょう。

都市部の不動産価格は高水準がつづいており、マンションを購入して、数年後に売却しても売却益が出る可能性があります。そこでこの記事では、売却目的でマンションを購入するときの注意点や物件選びのポイントを解説します。

この記事は、不動産売買&リノベのサービス「cowcamo(カウカモ)」が提供しています。カウカモでは、中古マンションやリノベーションマンションの売却・購入をお手伝いしています。

マンションを売るつもりで買うことはできる?

結論からいえば、ライフステージの変化を見越して、将来的に売却する目的でマンションを買うことは可能です。

最初はずっと住み続けるつもりでも、家族構成や仕事などの事情が変わってマンションを売却するということ自体はよくある話です。

マンションを購入して数年で売却することは通常の不動産取引の範疇なので、売却目的のマンション購入自体には問題がありません。

反復継続した転売は違法となることもある

ただし、短期間で何度も複数の不動産の売買を繰り返すケースは注意が必要です。

そもそも、反復継続した不動産売買は「業」として行うものと評価されます。このような不動産取引をする場合には、宅地建物取引業法に基づき免許が必要とされています。

個人が宅地建物取引業の免許を取得することは現実的ではないため、本人としては不動産業を営んでいる認識はないかもしれません。

しかし、免許を取得せずに頻繁に不動産取引を繰り返していると、違法な無免許営業となるおそれがあります。したがって、完全な投資目的で何度も不動産取引をすることは、免許がないかぎりは控えたほうがよいでしょう。

そうではなく、将来の事情の変化によっては売却することを視野にいれつつ、自宅マンションを購入するというケースであれば問題はありません。

マンションを売却目的で購入する場合のポイント

売却目的でマンションを購入する場合、不動産の選び方が大切です。購入したマンションが、高額で、かつスムーズに売却できるように、出口を見据えた不動産選びのポイントを以下で解説します。

マンションの立地や周辺環境に注目する

マンションの売却時に買い手がつきやすいか、高い金額で売れるかは、マンションのある地域の人気度に左右されます。一般的には、都市部に近く通勤の利便性が高い地域の人気が高く、駅からの距離や周辺環境なども価格に影響します。

周辺環境については、例えばファミリータイプであれば、マンション周辺に家族連れが遊べる大きな公園があることや、商業施設が近いことなどが重視される傾向にあります。

どの地域に優位性があるかは、過去数年間の不動産価格の推移を調べることでもある程度推測できます。

また、住みたい街ランキングの上位に入っているようなブランド力のある有名なエリアのマンションも売却しやすいことが多いでしょう。

造りや管理状況が優れたマンションを選ぶ

マンションの外観やエントランスなど共用部分の美観が良いかどうかも確認すべきポイントです。

マンションの内装やキッチンなどの設備は購入後にリノベーションして改善することもできますが、マンションの共有部分は変更できないため事前のチェックが欠かせません。

マンションの共用部分に関しては、管理会社の管理状況によっても美観が左右されます。このため、将来売るつもりでマンションを購入するときは、単に管理費が安ければよしとせず、管理会社がきちんとした管理をしてくれるのかをよく見定める必要があるでしょう。

売るタイミングを逃さない

一般的には保有期間が経過すると築年数の経過によってマンション自体の価値は低下します。このため、売却を検討している場合には、どのタイミングで売るかということも重要です。

もっとも、築年数が経過したマンションであっても、リノベーションなどを施した物件は同じ築年数の物件よりも価値が高まります。

したがって、築古物件やリノベーション済み物件は、築年数にとらわれずに物件自体の魅力をいかに引き出すかが、売却するときの1つのポイントとなります。
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修繕費を把握しておく

マンションの築年数が経過すると修繕が必要になる場合があります。中古マンションの場合には購入前に修繕が必要かを検討しておきましょう。

修繕費用を加味した上で、適正な購入価格をシミュレーションする必要があります。

マンションを売却する際の注意点


次に、購入したマンションを売却するときの注意点について解説します。主に以下の点を押さえておきましょう。

マンション売却時の注意点
  • 高く売れる条件を押さえる
  • 相場の変動をこまめに確認する
  • 余裕をもって売却計画を立てる
  • 信頼できる不動産業者に相談する

それぞれ詳細を見ていきましょう。
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高く売れる条件を押さえる

マンションの売却価格は、マンションのあるエリア、駅からの距離、広さ、築年数などの条件に基づいて総合的に判断されます。

一般的に、築年数が浅い物件が売却しやすいのは間違いありません。築年数が浅ければ配管の劣化による水漏れ事故などのリスクも低いためです。

また、築年数が浅い物件は外観も最新の物件と大きくかけ離れていないことが多いため、新築に近い価格で売却できることもあります。

一方、築古マンションやリノベーションをしたマンションでも、その物件の特性に合った購入希望者がいる不動産会社を選べば高い価格で売却できる可能性は十分にあります。

マンションは非常に個別性の高い商品です。このため、多くの購入希望者のニーズと合わなくても、1人でもそのマンションを気に入ってくれる人がいればよいのです。

カウカモのサービスを利用している方は、築古物件やリノベーション済みのマンションを探している方が多いため、このようなマンションの購入希望者を見つけやすい環境が整っています。
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相場の変動をこまめに確認する

売るつもりでマンションを購入した後は、実際にいつ売却するかの判断が重要です。不動産価格は景気変動の影響を受けやすいため、相場が常に変動します。

そのため、購入したマンションの売却を考え始めたら、不動産相場の変動をこまめに確認して売りどきを逃さないことが大切です。
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余裕をもって売却計画を立てる

将来的にマンションを売却するつもりであれば、購入する時点で売却計画を立てておくことをおすすめします。

具体的には、売却時にかかる税金や諸費用などをあらかじめ計算しておき、どのくらいで売却できれば利益が出るか、想定売却価格を把握しておくのです。

想定売却価格を把握した上で、その価格で売れるマンションを購入するという視点が大切です。
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信頼できる不動産業者に相談する

マンションを売るつもりで購入する場合、その目的を不動産業者に伝えておくとよいでしょう。

カウカモはリノベーション済みの物件や築古物件に強く、中古物件の豊富な売却実績があります。

また、内装を家具やインテリアでコーディネートし物件の魅力を生かすサービスや、リノベーション済みの物件をアピールするための取材記事の作成など、物件の価値を最大化するサポート体制が整っていることも特徴です。

中古物件でまだリノベーションをしてない場合でも、リノベ後のイメージを伝えて売却することが可能です。

マンションの売却をお考えの方は、お気軽にご相談ください。 

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マンション購入時は売ることを想定しよう

都市部ではまだまだ人口流入が続いているので、今後も不動産価格の上昇が見込まれます。当初は住み続けるつもりでマンションを購入したとしても、売却という判断に至る可能性は誰にでもあり、もちろん最初から売るつもりで買うことも可能です。

マンションを購入するときには、将来売ることも想定した上で、物件を選ぶとよいでしょう。中古マンションの売却が成功するかどうかは、その物件の魅力が購入希望者にうまく伝えられるかということに大きく左右されます。

中古やリノベーション済み物件を売却するときは、築年数で形式的に判断することなく、その物件の魅力を最大限に引き出すことのできる不動産会社に依頼することがポイントです。

カウカモは、中古マンションやリノベーションマンションの良さを引き出すサービスを展開しているだけでなく、そのような物件の購入を目的としている多くの方に利用されています。

まずはお気軽にご相談ください。

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松浦 絢子
松浦綜合法律事務所代表
松浦 絢子
京都大学法学部、一橋大学法学研究科法務専攻卒業。東京弁護士会所属(登録番号49705)。宅地建物取引士の資格も有している。法律事務所や大手不動産会社、大手不動産投資顧問会社を経て独立。IT、不動産・建築、相続、金融取引など幅広い相談に対応している。さまざまなメディアにおいて多数の執筆実績がある。
弁護士宅地建物取引士
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