日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする、萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。


こんにちは! カウカモ編集長の伊勢谷(いせたに)です。この日指定された駅に降り立つと、スーツに身を包んだおじさま方、おじさま方・・・! そう、ここは「新橋」です。駅前の「SL広場」では、今日も忙しそうにビジネスマンの方々が行き交います。ここに住むイメージって全然湧かないけど・・・今日のエージェントはどうやら “汐留エリア” を紹介してくれるみたいですよ。では、担当をご紹介します!

《プロフィール》長谷川 定
エージェントチーム・ユニットリーダー。マンションデベロッパーへ入社後、新築マンションの営業・広告業務に長らく従事。西新宿→両国→田町→千歳烏山→錦糸町→月島→田町と、東京の西へ東へ転居を繰り返してきた “生粋の東京っ子” でもある。いままでに2軒不動産を購入している。

知られざる汐留と新橋の歴史

まずは “いい取材になりますように!” の願いを込めて「烏森神社」へ足を運びます。実はいまの新橋駅って、昔は「烏森駅」という名前だったって知ってましたか? この辺り、ちょっとややこしい歴史があるようなんです。

みんな汐留は再開発でできた新しい街で、新橋には長い歴史があると思いがちなんですが、実は新橋って、埋立地である汐留エリアに後からできた駅なんですよ。汐留エリアの埋め立てが行われたのは1600年代のことで、日本初の鉄道の起点として新橋駅ができたのは1800年代後半のこと。それがいまの汐留駅周辺です。

なるほど、つまり<旧・新橋駅>が<現・汐留駅>に、<旧・烏森駅>が<現・新橋駅>になった訳ですね。現在では汐留町という地名は消滅し、東新橋の大部分と、海岸一丁目の一部に名前を変えています。みんなが知っているピカピカの汐留に姿を変えたのは、再開発が決まった1995年以降のこと。

新橋から銀座へ

汐留エリアの何よりの魅力は、新橋・銀座・浜松町へのアクセスがいいことです! そんな訳で、今日はたくさん歩きますよ、あやこさん(笑)

歩くの大好きだから任せとけ〜! と、次に “銀座エリア” を散策することに。

左上・お昼時の新橋の裏路地。美味しいランチを目掛けて、人気店の前には長い行列! /右上・ビジネスマンの街らしく、道行く人は携帯で通話中の方が多数。/左下・新橋駅で歴史を感じられるものといえば、高架下の赤レンガ。/右下・いまではナンパのメッカとも名高い「銀座コリドー通り」を進みます。

「わーい銀座、銀座♪ やっぱ気分アガるわぁ」とはしゃぐわたしを横目に、長谷川は過去に勤めたモデルルームでのエピソードを話してくれました。

左上・数寄屋橋交差点から銀座四丁目方面を見る。/左下・銀座四丁目交差点。三越のライオンは、いまも待ち合わせスポットとして健在です。/右・最近の話題といえば、新しくオープンした「GINZA SIX」。

以前周辺のタワーマンションを販売していたとき、モデルルームが銀座一丁目にあったんです。駐車場で来場のお客さまの誘導をしてたんですけど、入ってくる車がみんな高級車ばっかりで。驚きましたね。みなさん大きな車をお持ちなので、駐車場も大型車の区画から埋まっていって、中型車の区画が逆に余っちゃったりとか。高所得の方が多いんだなって実感しました。

やはり都心の一等地。銀座周辺を歩いているだけでも、通り過ぎる車の大半は高級車です。ここだけの話、中古マンションを選ぶときも、駐車場は要チェックなんですよ! どういう方がお住まいか、車のグレードから読み取れるからです。

汐留エリアへ突入!

大手企業の本社屋や高級ホテルがひしめくエリアでもある汐留。左から「電通本社ビル」、「コンラッド東京」、「ロイヤルパークホテル ザ 汐留」、「日本テレビタワー」。

いよいよ本日の目的地、高層ビルが建ち並ぶ “汐留エリア” に到着。見上げると、ビルの隙間を縫うように「ゆりかもめ」が走っていて、これぞ都会の景色という感じです。

この辺りにお住まいの方は、休日になるとホテルのラウンジで朝食やブランチを召し上がったり、ジムやプールに足を運ばれる方が多かったですね。あと公園の周りをジョギングしたり。

「汐留シティセンター」の麓には、鉄道開業時の新橋停車場などを復元した「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」があります。

1914年に東京駅が完成したことで、東海道本線の起点が新橋駅から東京駅に変更になって、新橋駅は汐留貨物駅に名前を変えて貨物専用の駅になったんです。だんだんと貨物列車からトラック輸送が増えたことで1986年に駅自体が廃止されて、そのあと約10年間眠った土地だったんですよね。ようやく再開発が決まって、いまの形になりました。
今日紹介する「東京ツインパークス」はそんな再開発地に建てられたマンションで、ビジネス街として発展した新橋や、一等地である銀座界隈に住めるようになるっていう、かなり画期的な再開発だったんです。

200年経っても色褪せないマンション

高層ビルの空中デッキを歩いて行くと、目的の「東京ツインパークス」が見えてきました。2002年竣工、事業主は三菱地所・三井不動産・住友不動産など計8社、施工には大成建設など、錚々たるメンバーが挙がります。

左・総戸数は1,000戸、地下2階付き地上47階建て。/右上・品のいい若い奥様がベビーカーを引いてエントランス前を通り過ぎていきます。/右下・重厚な石造りのメインエントランス前で一枚。

このマンション、『200年経っても色褪せない』っていうコンセプトのもと建てられてて。当時自分が売ってる物件の競合を調べてた時に、すごくいいマンションだなって思ったんです。東には浜離宮、西には東京タワー。これだけ都心なのに周辺と比べて緑が著しく多いところとか、緑と水辺が両方揃ってるところとか。ここにしかない価値があると思うんです。

内装は世界の高級ホテルを手がけるデザイナーによるもので、サービスや施設面も高級ホテルさながら。24時間有人管理・コンシェルジュサービス・フィットネスルーム・ゲストルーム・ワインセラー・ピアノスタジオなどなど・・・。タワーマンションは共用施設の充実が魅力のひとつですが、こちらのマンションの充実度には特に目を見張るものがあります。

マンションの麓に広がる「イタリア公園」。

もちろん、簡単に『200年色褪せないマンション』なんて宣言はできないでしょう。そこには最新の技術を駆使して建てられた強固な基礎や建物があり、そしてこれからも長く維持管理していこうという、いわば管理組合と管理会社の “お約束” があるはずです。

取材の日、マンションの外壁は一部カーテンに覆われ、何やら修繕工事を行っているようでした。また、マンションの下に広がる「イタリア公園」横には造園所のトラックが何台も。これだけ広大な緑を美しい状態で保有し続けるためには、お手入れだって大掛かりなんです。都心部に次々建設されるタワーマンションですが、わたしは今後、これらがどう維持管理されていくのかに注目していきたいと思いました。

マンションを後にし、周辺を散策

左・三井不動産が一帯の開発を手がける通称 “イタリア街” の隣にも、現在「パークコート浜離宮 ザ タワー」を建設中。/右・「世界貿易センタービル」の建て替えを含め、複合ビル5棟が建設される予定の「浜松町」駅前。

東京ツインパークスから徒歩6分の浜松町駅前も、いま再開発の真っ只中です。商業施設が増えるので利便性が増しますし、この辺りの地価は当然上がるでしょうね。そういった意味でも注目してるエリアなんです。

たしかに、品川—田町間に山手線の新駅ができたり(2020年暫定開業、2024年本開業予定)、品川駅がリニアの始発駅に指定されたりと、港区沿岸部ではこのところ開発がさかん。空港へのアクセスがいい場所だからこそ、居住用としてだけでなく、セカンドハウスとして物件を保有する方が少なくないのも頷けます。街がどう様変わりするのか、みなさんも一緒に見届けましょう!

巨大な緑の絨毯

東京ツインパークスの外観をバッチリ写真におさめたいと向かったのは「浜離宮恩賜庭園」。

庭園内の池は “潮入の池” と呼ばれ、海水を導いているため、潮の満ち干きによって表情を変えるのだとか。 “お伝い橋” の向こう側、写真左手に写っている2棟の高層建築が東京ツインパークスの全貌。

元は将軍家の鷹狩場。その後屋敷が建てられ、明治維新ののちに皇室の離宮となり「浜離宮」と名付けられたのだとか。昭和20年に東京都に下賜され、整備の上現在では有料公開されています。約25万㎡もの広さを誇る庭園は、東京ツインパークスの上階から見ると、まるで “緑のカーペット” 。時が止まったような園内から周囲を見渡すと、そこには高層ビルやマンションが建ち並んでいて・・・かつての大名たちがこの景色を見たら、一体どう思うでしょうね?(笑)

左上・松の御茶屋。/右上・水面にうつるのは、逆さ富士ならぬ “逆さタワーマンション” 。中央に大きく見えているのは、こちらもタワーマンションの代表格、勝どき「THE TOKYO TOWERS」。/左下・平日だったこともあり、園内は空いていました。しんと静かな庭園内を散策するのは、大人のデートにぴったりです。/右下・モダンなデザインが可愛いKIOSKの標識。

取材後記

新橋→銀座→汐留→浜松町と歩いて、さすがのわたしももうヘトヘト・・・。長谷川の「ここの御茶屋さん、一回行ってみたかったんです」のひと声もあり、ここいらで一服しましょうか!

お邪魔したのは「中島の御茶屋」さん。

さすが長谷川、剣道やってただけあって姿勢がいい!

建物の中も暖かくていいんだけど、せっかくなので池にせり出たデッキでお抹茶とお茶菓子をいただくことに。池の向こうに高層建築が並ぶこんな景色も、やっぱり “いまの東京らしさ” なのかもしれません。

カウカモでは様々なマンションを取り扱っていますが、タワーマンションが登場するのはなかなか稀。なぜなら、まだ築浅でリノベーション済みの物件が少ないから。

そんななか、この企画で “タワーマンションを語らせたら(多分)エージェントNo.1” な長谷川と一緒に取材できて、わたし自身とても勉強になりました。彼の不動産に対する考え方はいい意味でとてもフラット。いつもお客様の悩みをひとつひとつ丁寧に解決していく姿勢や、的を射た受け答えに学ばせてもらっています。

都心の一等地で自分らしく、ホテルライクに暮らせる日々。リノベーション済みのタワーマンションが広く流通する時代が、きっと近い未来に待っています。

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