リノベーションって実際どんなふうに進んでいくの? 意外と知らないリノベの裏側に密着! 第2弾である今回は、カウカモの第1号エンジニアである中村のストーリーを4回に分けてお届けします。


こんにちは! カウカモ編集部の國保(こくほ)です。

昨年公開した、カウカモスタッフの「物件探し+リノベに密着」連載企画。第1弾のカウカモエージェント斎藤編では、斎藤がひとり暮らし用の物件を購入し、リノベーションしていく様子をご紹介しました。

第2弾である今回は、カウカモの第1号エンジニアである中村圭佐に密着! 結婚、そしてお子さまの誕生を控えた2017年末に中古マンションを購入しフルリノベーションした中村の、物件探し+リノベの様子を全4回に分けてご紹介します。

《プロフィール》中村 圭佐・奥さま
家族構成:ファミリー
年齢:33歳 / 30歳 / 1歳(購入時:32歳 / 29歳)
職業:エンジニア / ライター
趣味:クラフトビール / 舞台鑑賞
以前の住まい:表参道の賃貸マンションでひとり暮らし / 品川で友達とシェア暮らし

※物件探し中の2017年11月に入籍。2018年6月、お子さんの誕生とほぼ時を同じくして新居へお引越し。

■結婚するかも? DINKS向きの家を探そう

2015年、カウカモが誕生して間もない頃から、カウカモのサービス開発に関わり続けている中村。これまでも幾度となく物件購入を検討していましたが、“結婚” がちらりと視野に入り始めた2017年夏頃、購入を本格的に検討することに。

これまでも家を買うことは意識していたけれど、結婚を考えた時に、そろそろ本気で買ってもいいかなって。それまで表参道に住んでいて渋谷周辺に馴染みがあったから、初めは渋谷とか代々木上原とかに住めたらいいなって思っていました。

そんな淡い思いを抱きながらも、まずはどんな物件を買うべきか、自分たちの好みを探るべく、約月1のペースで内見スタート。カウカモプロデュースの物件に足を運んでみたりしながら、少しずつ自分たちが求めるものの “輪郭” をはっきりさせていきました。

初めに見に行った物件は、玄関扉を開けるとすぐに部屋が広がっている間取りで。当時賃貸で住んでいた部屋の間取りもワンルームだったし、廊下がなくて抜け感のある部屋構成っていいなと。ただ予算はオーバーだったかな。

こちらが初期の頃に見に行った、カウカモプロデュース物件。滑走路のような一筋のヘリンボーンフローリングを配したデザインでした。

10月には、奥さん(となる予定の人)と、恵比寿のとある物件の内見に行ったんだけど、そこはキッチンの造りがリッチな物件で。恵比寿という立地はよかったものの、自分たちはそこまでキッチンが充実した部屋は求めていないんだな、と気付きました。

それがこの物件。キッチンの造りが、ふたりにはリッチすぎました。

■未改装物件を買ってフルリノベ。ありかも!?

そんな恵比寿の物件の内見から約2週間後の11月中旬。自分たちの趣味嗜好がなんとなくわかり始めた頃。カウカモエージェントより、東急東横線の学芸大学に "未改装物件" が売りに出たとの情報が!

未改装物件とは、なかなか市場に出回らない、リノベーションされる前の物件のこと。

その物件は、

・広さはDINKS・プレファミリーにぴったりの52㎡。
・値段は、物件価格にプラスで発生するリノベーション費用を考慮すると、ほぼ相場通りで、ほんの少し安いもの。

そして、こんな間取りの物件でした。

洋室1部屋、和室2部屋の3DKでした。

フルリノベ前提で物件を探していたわけではなかったものの、リノベーションの可能性や魅力は仕事柄もちろん理解していた中村。価格や間取りのバランスがよく、ポテンシャルが高いことや、すぐに売れてしまうであろう気配を感じ、“即” 内見を希望することに。

しかし、その時はまだ売りに出されたばかりで部屋の中を見ることができず、エージェントと相談の上、“運よく同時期に売りに出ていた、同じマンションの下の階の部屋” をひとまず内見し、雰囲気を確かめてみることにしたそうです。

そんな、初めてそのマンションの一室を訪れた時の印象を中村に聞いてみると・・・?

実は、学芸大学自体、内見の時に初めて降りた駅だったんだけど、改札を出て商店街を通ってマンションまで実際に足を運んでみたら、アクセスがよくて好印象で!

それに、内見可能だった下の階の部屋に入って、購入検討中のひとつ上の階の窓からきっと見えるであろう眺望をイメージしてみたら、これはよさそうだなって確信して。

マイソク(販売図面)を見た時の直感の通り、やはりありだなと踏んだ中村。このまま実際の部屋を見る前に申し込みをしようと決めたのでした。

物件との出会いから、約2週間後のことでした。

■理想のリノベーションはできそう? 設計パートナー「swarm」に見てもらおう

と、部屋の中を見る前に申し込みは入れたものの、果たしてその物件が自分たちが希望するような理想のリノベーションができる物件なのかは、プロに確認してもらわないとわからないもの。

リノベーションをするなら、設計は「日高くん」にお願いしようと前から決めてて。

「日高くん」と言うのは、以前カウカモマガジンでも自宅兼事務所を取材させてもらった、「swarm」の日高くんのこと。彼にリノベーションをお願いしたい! と思っていた中村は、「今この物件を買おうと思っているんだけど、いい感じのリノベできそうかな?」と早速日高くんに相談を持ちかけました。

こちらがその日高くん。以前ツクルバデザインで働いていた、元同僚です。

日高くんの自宅兼事務所! 取材記事はこちら→「29歳の建築家が祖母から引き継ぎリノベーション! あえての “隙” を残す、富ヶ谷100㎡の家」(※ 2019年6月にHaT Architectsよりswarmへ改称)

その時、中村が日高くんに伝えた “リノベーションを見据えての物件への思いや希望” は、以下のようなものでした。

・前提として、長い間ずっと住むつもりはない
・最長でも子どもひとりが小学生になる頃には狭くなるだろうと思っている。
・立地と広さ的にDINKSに好まれそうな物件なので、DINKS向きの造りにして、いずれか売るか貸すかしたいと思っている。
・奥さんが専業主婦になるのはあり得ないので、ライターの奥さん向けにDEN(書斎)的な作業スペースがあるとよさそう。
・自分は家でがっつり仕事はしなくてもいいし、必要ならそのDENを借りればいいかな。

ふむふむ。そして、中でも重要なポイントとしてあげていたのは、

夫婦ともに住環境についてこれと言ったこだわりはない。が、いい空間に住みたいという欲は人並みにある。

ということ。

フルリノベーションに興味のある人であれば、「自分たち好みの内装にしたい!」と考える方が多いと思いますが、中村夫婦の場合は特に強いこだわりがあったわけではなく、“いい空間に住みたい” という思い自体がこだわりだったようです。

そして、自分たちがずっと同じ家で暮らすかどうかは現段階(購入時)では見えないもの。“自分たちが暮らしたその先” を見越してリノベーションを検討していたのは、カウカモというサービスに長年に渡り関わり続け、多くの物件が次の持ち主にパスされていく様子をずっと見てきた中村ならではの視点かもしれません。

■ついに物件の中へ!

そんななか迎えた、申し込みから約10日後の12月上旬。晴れて物件の中を見れることに・・・! swarmのふたりとエージェントとともに現地へ向かいました。

いざ中に入ってみると、そこには斎藤家のリノベ前とは負けず劣らずの、渋い和室空間が・・・!

なかなか年季が入っています(笑)。

ちなみにこの写真は、家具などが撤去された解体直前の段階で撮影したものですが、現地調査のタイミングではまだ前住人さんが実際に暮らしている状態です。

家具や生活用品が置かれ、暮らしが営まれている中で、リノベ後をイメージするのはなかなか難しいものですが、そこはやはりプロ。

目の前のデザインには捉われず、柱や梁の位置で、できそうなリノベーションをイメージしていきます。

ちなみに、下の階の部屋を内見した時に “眺望がよさそう” と思ったとお伝えしましたが、結果、こんな開けた空間が待っていました・・・!

そうして無事に、swarmのふたりから「この空間であれば、かっこいい内装に仕上がりそう!」との判断が下り、この物件で進めて行こうと確信できたそうです。

物件と出会ってから約1ヶ月が経過した2017年12月半ば。正式にローン契約を結ぶことになったのでした。

■ここからどんな空間に生まれ変わる?

さて、今回は物件を購入したところまでご紹介しました。前回の斎藤家とはまた全然違う形で物件と出会い、リノベーションを進めようとしていることがわかりますね。

物件との出会い方も、暮らし方も、本当に人それぞれ。ここから、どんなふうに物件が生まれ変わっていくのでしょう。続きはこちらからどうぞ。

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