【15:30】OGIKUBO the BLACK MARKET

 荻窪に到着した編集部一同(筆者:写真中央下)。

私が思春期を過ごした「荻窪」にやって来ました。この街の歴史は闇市と切っても切れない縁があり、そのエネルギーが現在の活気へと続いているのだとか。今でこそ北口駅前も整備されキレイになりましたが、商店街にはその面影が今も顔を覗かせています。

北口横にあった頃の老舗「鳥もと」の店舗も、燻し尽くされた凄みがあったなぁ。もうもうと吐き出される煙の中で、焼き鳥とビールに興じる大人たちを、うらやましく眺めていた子供時代を思い出します。いや、ほんと火事かって量の煙だったんですよ(実際、火事になって一度建て替えされたそうですが)。

都内では珍しいローカルなショッピングセンター。こちらも闇市が発祥だそう。

さてさて、そんな「荻窪」の何を紹介するべきか。悩んで悩んで、やっぱりコレでしょ! と選んだのは・・・「ニューコーミヤ」さんのソフトクリームだったのです。

なんと50年以上の歴史がある「ニューコーミヤ」さん。

「荻窪」の子供達は、このソフトクリームで大きくなる。

あーこれ、この味。この街を離れた今でも年に数回食べに来てますが、小学生からこの方、ミックス味一択なんですよね。今回も迷わず大きな声で『ミックスのMサイズで!』と満面の笑みでお願いしたら、少し困惑された顔で『本当はモカソフトが代名詞なんですが・・・』とお伝えいただきました。30年前に知りたかったです!

私の子供時代には、先代のお父さんがお店に立ってらっしゃったのですが、今では息子さんが引き継がれているそう。これからもずっと、この街のこの場所にあり続けて欲しいな。

さあて、ショッピングセンターの屋上でも覗いてから「阿佐ヶ谷」に移動しましょうかね。

屋上にて予期せぬ開放感に立ち尽くす一同。

『この遊具、俺が小学生の頃からあるんだよードーナツみたいな形になっててさー』

『こっからくぐると真ん中に入れ・・・(ゴンッ』

あの日見た風景の理由を僕達はまだ知らない。
 


【16:30】ドキッ! 阿佐ヶ谷駅前で
金魚だらけの釣り大会(ポロリもあるよ)

さて、お次はわたくし、uenの担当パート「阿佐ヶ谷」です。中央線の駅のなかでもちょっとマイナー感のある街ですが、駅前からは活気のある長〜いアーケード商店街「阿佐ヶ谷パールセンター」が続いていて、毎年夏に盛大に開催される「阿佐谷七夕まつり」は “日本三大七夕まつり” のひとつに数えられています。駅周辺にはこの街らしい、老舗の甘味処や喫茶店、名画座やセンスのいい古本屋さんなど、メジャー感はないけれどオンリーワンなお店が集っています。背伸びしない雰囲気が、なんだかホームな感じなんですよね。

そんな阿佐ヶ谷で、僕がもっともポテンシャルを発揮できるスポットが、釣り堀「寿々木園」。大正13年からこの地にある老舗の釣り堀で、金魚や鯉、フナ釣りを楽しめます。夕暮れ時に駅に到着した一行は、金魚釣りにチャレンジする組と、喫茶店でお茶をする組に分かれることに。

入り口にて、各人意気込みをポーズで表現。料金は1時間600円(エサ・竿付き)。駅からは徒歩3分(190m)の場所にあります。

いよいよスタート! 営業時間は “日が暮れるまで” とのことで、タイムリミットは30分。ここで釣らねば男がすたる・・・

幅広いジャンルを守備範囲にしている僕も、金魚釣りは初めて。金魚はフナの仲間で、『釣りはフナに始まりフナに終わる』というくらい奥深いと聞きます。しかも、体の小さい金魚は魚がエサをつつく “アタリ” が分かりづらく、かなりの集中力を要します。

運が良ければ高級なランチュウやリュウキンなども釣れるそう。

左上・思い思いの場所を陣取って、ウキに神経を集中させます。/右上・粘土のような練りエサ。小さく丸めて針に付けます。/左下・開始5分、さっそくuenが1本目をゲット!/右下・場所を移動してもなかなか釣れない、渋い顔のふたり。

コツは、金魚がエサを吸い込んで、わずかにウキが沈んだ瞬間に竿を引いて針を掛けること。針には返しが付いていないので、引き上げるまで糸を緩めてはいけない緊張感もあります。daisakuは数回 “ポロリ” を連発して悔しがっていました。釣果はuenが4匹、daisakuとgoが1匹ずつの計6匹となりました。いやぁ、これはハマりますよ!

帰り際、「阿佐ヶ谷パールセンター」をバックにパシャリ。


【16:30】ネオン輝く純喫茶「gion」でほっとひと息

阿佐ヶ谷駅で釣り堀に向かう一行と分かれ、女子ふたりで向かったのは純喫茶「gion(ギオン)」(過去に取材させていただいた際の記事はこちらからどうぞ)。

駅から徒歩1分という近さで、昭和感。この佇まいとネオンがたまらない。

ちなみに平日の夕方に行ったのですが、店内はほぼ満席。

編集長に「クリームソーダの写真は絶対撮ってきて!」と言われたものの、なかなか見つからない・・・とメニューを3周して、やっと発見。「ソーダ水バニラアイス添え」がメニュー名。でしたので、みなさま足を運ばれた際はお気を付けくださいね。ちなみに、ナポリタンも名物だそう。

久しぶりに飲んだ。

インテリアのひとつひとつもなんだかじっと見てしまう、不思議な魅力が。

最初はカウンター席に通されましたが、念願のブランコ席に座れました。

私と一緒に行ったshokoさん(吉祥寺担当)は、私が入社以来ずっとお世話になっている先輩。普段なかなかふたりで話すことがなかったので、もう眠い〜なんて話しながらまったりできたのがとてもよき時間でした。いつも本当にありがとうございます。

そして、お店から出ると釣りから戻ってきていた他のメンバーは、隣のたこ焼きやさんでたこ焼きを食べていました。

6コ入りのたこ焼きをみんなで分け合う。仲睦まじき編集部。