【4】王子

 私はJR京浜東北線・東京メトロ南北線・都電荒川線が利用可能な「王子」駅にやってきました!

「王子」駅は駅の東側と西側で雰囲気が異なるのが特徴。まず東側エリアは駅前にロータリーがあり、飲食店の数が多いため賑やかな印象です。なかでもアイコン的な存在が「サンスクエア」。スーパーだけでなくボウリング場やフットサル施設、ゲームセンターなどが入居しており、いつも地元の人で繁盛しています◎ 王子で生まれ育った人で、サンスクエアに行ったことがない人はいないと言っても過言ではないカモ?

対して西側エリアには、穏やかな空気が流れています。その理由というのが、駅の目の前にある「飛鳥山公園」。この公園の歴史は古く、江戸時代に第8代将軍の徳川吉宗がこの地を整備し、江戸っ子たちの行楽地のひとつとして庶民に開放したことが始まり。

小高い丘のような形状で、標高は約25.4m、階段の数でいうと100段ほどという高さから “東京で一番低い山” とも言われています。高齢者や小さなお子さま連れまで楽しめるよう、麓には山頂までを行き来する「飛鳥山モノレール(通称:アスカルゴ)」が運行していますよ。取材時は雨天のため人はまばらでしたが、普段は老若男女の憩いの場となっています。

そんな飛鳥山に邸宅を構えていたのが、日本の近代経済の礎を作った故・渋沢栄一氏。現在公園内にはその偉業を称える「渋沢史料館」や、内外の賓客を招くために使用した「晩香廬(ばんこうろ)」や「青淵文庫(せいえんぶんこ)」といった歴史を伝える施設が、当時のままの姿で残っています。

駅の東側では飲食店の活気に、西側では自然や歴史に触れることができる街「王子」。付け加えてお伝えすると、東京駅までは約20分ほどでアクセスできちゃうんです。この穴場感、興味があるぞという方は、ぜひ足を運んでみてくださいね◎

それでは、次の街へとレッツゴー!


【5】十条

僕は「東十条」から「十条」を目指します!

「東十条」駅北口を出てすぐに見えるのが「東十条商店街」。十条へは逆方向ですが、軽く散策してみると、演歌歌手の登竜門と言われるレコード店「ミュージックショップダン」など、古き良き空気の漂うお店をちらほら発見できました。

少し南下した後「演芸場通り」を通って「十条」方面へ。この通り、なぜ “演芸場” の名を冠しているかと言うと、都内で二ヵ所ある大衆演芸場のうちのひとつ「篠原演芸場」があるからなんです。歩いて気づいたのは、ハラルフード店やパレスチナ料理屋といったイスラム文化圏のお店が多いこと。日本の伝統と国際色を同時に感じられるちょっと不思議な通りでした。

そのまま踏み切りに突き当たると、そこはもう「十条」駅(ちなみに「東十条」駅からの距離は1km足らず、徒歩10分程度でついちゃいます。この辺りに住めば埼京線と京浜東北線の2路線使えそうですね)。

線路の向こうには、活気あふれる「十条銀座商店街」が広がっています。生憎の空模様だったのでアーケードが非常にありがたい……。お手頃な価格のお惣菜屋が多いのが特徴で、おいしそうな匂いに釣られて僕もついつい今日の晩ご飯を調達。

西口側へ出るとたくさんの仮囲いが立ち並んでいました。なんでも2024年完成予定で大規模複合施設が建設されるそう。今後の街の変化に注目ですね。

最後に向かったのは「北区立中央図書館」。なんとここは1919年に建設された赤レンガ倉庫を改修した施設なんだとか。そんな歴史ある建物で僕はこの記事をしたためたのでした。


【6】成増

編集部ニューフェイスのmorryです! わたしは「成増」にやってきました。地下鉄(有楽町線・副都心線)と東武東上線の3路線が利用できるので、渋谷や池袋、埼玉方面などへのアクセス良好なエリアです。

駅周辺は「なりますスキップ村商店街」をはじめ、平日の日中でも活気あふれる雰囲気。通るたびにコロッケを買い食いしてしまいそうなお肉屋さんや、“タダメシ食わせたる!” の真相が気になるラーメン屋さん、デザイナーズマンションのような外観のマクドナルド(かっこいい!)など、なんでもある!『ナリマスなんでもアリマス〜』と頭の中でリフレインしながら歩きました。

公園、自然が多いのも特徴的でした。目の前に公園があるマンションも多かったので、子育てしやすい、という一面がありそうです。

コンクリートや石材などの工場がいくつか目につき、その中でツボだった石像たち、お楽しみいただけたら幸いです!

まだまだ好みの建物やお店をご紹介したいところですがこの辺で。では、次いってみましょ〜