東京に暮らすなら、街の「夜の表情」も気になるところ。カウカモ編集部が夜の街にダイブして、その街に暮らす人々に突撃インタビュー! ぜひ一緒に散歩している感覚で記事を読んでみてください。きっと “この街” を身近に感じられるようになりますよ。


謎のベールに包まれた街

東京に記録的な大雪が降った翌週、まだまだ冷え込む空の下、久しぶりに “カウカモNIGHT!! ” を決行することに。今回訪れたのは、普段なかなか足を踏み入れることのない「四谷三丁目」駅・「曙橋」駅周辺、通称 “四谷荒木町エリア” !

「新宿ゴールデン街」よりちょっぴり大人で「神楽坂」よりちょっぴりディープなイメージだけど、一体どんな景色が広がっているのでしょうか・・・? よーし楽しみ尽くすぞぅ! 意気揚々とスタートです!

左上・東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅は、新宿通りと外苑東通りの大きな交差点に位置しています。/左下・交差点沿いには「消防博物館」。消防ヘリや消防車の乗車体験もでき、入場は無料です。/右・四谷三丁目といえばこちら、スーパー「丸正」!! この地に総本店があるんですよ。写真は交差点に建つ別ビルですが、スーパーは10:00-26:00まで営業(日曜・祝祭日のみ10:00-24:00)です。

17:00 夜の街を歩く前に、ちょっと寄り道

四ツ谷と言ったら皆さまは何を思い浮かべますか? 「四谷怪談」とひらめいたアナタ! ほんとにあるんですよ、“お岩さん” を祀った神社。

ご主人に毒を盛られ、顔が変形し無残な死を遂げてしまったお岩さんが、幽霊となって復讐を果たすという物語なのですが・・・実はこれ、お岩さんが亡くなって200年ほど経ってからつくられた架空のお話なのだとか。実際のお岩さんは働き者の良妻で、そんな彼女の美徳を祀っているのがこちらの神社なのだそう。

左・鳥居の横に立てられた “通称 お岩さま” の標識。/右上・外苑東通りから少し内側に入った閑静な住宅街を歩いていると、突如緑が生い茂る神社が見えてきます。正式名称は「四谷於岩稲荷田宮神社」。/右下・その斜向かいには「於岩稲荷立証殿」がありますが、このふたつには直接の関係はないのだそう。

続いて、四谷十八ヵ町の総鎮守「須賀神社」へと向かいます。江戸時代初期からこの場所にある鎮守の杜ですが、最近とある映画の影響で訪れる方の数が増したのだとか。

左上・2014年、須賀神社の参道に竣工した「須賀の杜 hare terrace」。木々に守られるように建つ全10戸の賃貸住宅です。/左下・建物の下は各町会の神輿収納庫となっています。荒木町の名前も見つけましたよ。/右・新海誠監督による映画「君の名は。」の重要なシーンに登場するのが、須賀神社横のこちらの階段。ポスターなどのメインビジュアルに使われたことからファンが殺到。取材時も撮影に訪れている方と遭遇しました。

宵闇が迫り、ネオンサインが輝きだす頃、いよいよ「荒木町」の街へダイブ開始! 今回は知り合いづてにお店を渡り歩くのではなく、完全に飛び込みでの取材・・・。どうなることやらと胸をザワつかせながら、新宿通りを渡ります。

上・夜中まで車の往来が途絶えることのない新宿通り。/下・赤い街頭が灯る「車力門通り」入り口。当時こちらの通りがお屋敷の裏門に通じており、お米を乗せた荷車が行き来していたことが名前の由来だそう。