日々お客さまの家探しをサポートするカウカモエージェントにフィーチャー! 不動産のプロがオススメする・萌える街やマンションって? 実際に街を歩きながら、編集部がインタビューする企画です。
こんにちは! カウカモ編集部の平野です。さて、今回ご紹介する街を走るのはブルーの電車・・・そして工事真っ只中の駅舎。奥には「NTTドコモ代々木ビル」が見えるので、新宿にも近い場所。はい、降り立ったのは「代々木八幡」です! そして本日ナビゲートしてくれるエージェントは・・・?
《プロフィール》大川 知沙子
エージェントチーム・ユニットリーダー。オーダーメイドのジュエリー販売やテーラーを経て、「一点もの」をつくっていく楽しさを知る。お客さまのこだわりに寄り添って商品を形にしてきたことから、人の想いを汲み取るのが得意。滲み出るセンスのよさから、最近はカウカモの広告塔のような存在にもなっている。初台在住。
小田急の開発が進む駅まわり
まずは駅の話を。「代々木公園」の西側に位置する小田急線「代々木八幡」駅は、現在小田急電鉄によって改築工事が進められています。小田急線の新宿行きってかなり混み合う印象があるのですが、この工事はその混雑緩和も兼ねているみたいです。
「代々木八幡」に停車するのは6〜8両の電車だったんだけど、下北沢地区の複々線化工事にもあわせて、輸送力アップのために10両編成の電車も停まるようになるんだって。ホームも増築されて、駅舎自体も生まれ変わるみたいだから完成が楽しみ。
2018年度にはホームドアが設置されるので、ベビーカーや子ども連れでもより安心して利用ができるようになるようです。街の入り口である駅が変わると街の印象も変わるので、「代々木八幡」もどんな “顔” になるのか気になりますね。
商店会と交通利便性が支える日々の暮らし
工事中の駅南側、“富ヶ谷エリア” に広がるのは「代々木八幡商店会」。コーヒーショップやベーカリー、定食屋にスーパー・ドラッグストアなどが集まり、駅前は賑やかで利便性が高そう。普段着で買い物する方もいれば、犬の散歩をする方など生活感があるのも特徴です。ちなみにこの通りに面して東京メトロ千代田線の「代々木公園」駅も。新宿方面・表参道や大手町方面、どちらにもアクセス良好なのです。
「365日」は人気ベーカリーなので、わざわざ遠くから買いにくる人も多いけど、もちろん近所に住んでいる人もよく買いにきているみたいです。私が訪問した時も、店内には行列が! パンの単価は高めなので、やっぱり質のいいものを求める人が多いんでしょうね。
「365日」は店内に立ち込める香りと、サイズ感が可愛らしい見た目にそそられて、つい色々な種類を買いたくなっちゃう。お店のファサードや売っているパンに和の要素を取り入れたものもあって面白い。ワインのつまみにハード系のパンを買うことが多いんだけど、カヌレも好き! あと、隣の通りにある銭湯の「八幡湯」にもよく行くよ。
おお、銭湯があったなんて知らなかった! 何度かこの街にきて思ったのが、想像よりカジュアルな雰囲気をまとっているということ。なんとなく “高嶺の花” 的なイメージを持っていたので、いい意味でギャップを感じました。上品だけど生活感はあって、気取ってないけど洗練はされていて。街を歩く人にも余裕があって、あまりせかせかしてないんですよね。
緑と国際色が豊かな高級住宅地
賑やかな駅まわりを離れ、山手通りを進むと現れるのが「代々木八幡宮」。階段を上ると空は緑に覆われ、参道では木々から漏れる陽を浴びて歩くことができます。なんだかいるだけで浄化される、穏やかな空気が流れていますよ。
初台に住み始めてから、毎年「代々木八幡宮」でお参りしている。車通りの多い山手通りに面しているのに、この敷地に入ると走行音がほとんど聞こえないから不思議だよね。
開園面積約54万㎡の「代々木公園」は、このエリアを語る上でも欠かせない存在。都内にあるほかの大きな公園に比べても、外国人が多いような気がするのはきっと私だけじゃないはず! さまざまな国籍の方が集まっていて、ニューヨークの「セントラルパーク」っぽかったり(?)。もちろんアクセスしやすいので訪れる人が多いのは確かですが、周辺に大使館が多いことも影響しているんだと思います。
木々に覆われた重厚感あるヴィンテージマンション
前置きが長くなりましたが、本日ご紹介するマンションに到着! 山手通りからちょっと奥まって立地する「代々木の杜ハイツ」。カウカモでも2度物件をご紹介しています。ひとつは130㎡超え! もうひとつは200㎡超え!! と、都内のマンションでも珍しい広さを持つ住戸でした。もちろんお値段も高額帯でしたよ。
堂々としたオーラのあるマンションで、販売している物件のご案内で何度か訪問する内に、すっかり私も気に入っちゃって。外観の美しさとか緑が多くてどこか避暑地っぽいところとか、とっても素敵なんだよね。
このマンションの特徴として挙げられるのは、土地の権利が借地権ということ。ここの物件を購入しても土地の所有はできませんが、その土地分の固定資産税・都市計画税の支払いが不要だったり、相場より価格が抑えられていたりというメリットがあります。
管理人さんは来訪者をかなり厳しい目で見ているから、案内前にはしっかり挨拶することを心がけたなあ。住んでいる方は、住み心地がいいからか分譲時からいらっしゃるんだろうなと思う方が多い印象。年齢層としても、単身というよりは落ち着いた年代のご夫婦やファミリーをよく見かけたね。以前、お客さまとして案内したのも仲のいい4人家族だったな。
マンションの管理人さんはプロ意識の高い方々で、24時間勤務とかなり手厚く、長期滞在のホテルみたいな感じ。
大手分譲・施工のグレード感ある周辺マンション
それでは近くのマンションも見にいってみましょう。高級住宅地というイメージ通り、重厚感のある建物が多く建ちます。どっしりとした面構えと、きちんとお手入れされている豊かな植栽がこのエリアらしいです。まずは築浅マンションからご紹介。
大通り沿いには高層のマンションが建つけど、一本奥に入ると戸建てやアパートも含めて低層の建物が多くなるね。
お次は、築年数は経過しても丁寧に管理され、今もなお人気を誇るヴィンテージマンションたちを。昔に建てられたからこそ、敷地の使い方が贅沢だったり、装飾が豊かだったり。そんな個性あるマンションもどこか代々木八幡らしく、凛とした佇まいで惹きつけられるものがありますね。
このあたりは中古物件を探していても、なかなか新しく売りに出ないんだよ。住みやすいからわざわざ出ていく人が多くないんでしょうね。最近では、山手通り沿いに19階建ての高層新築マンションも建てられているよ。
山手通りは沿いには高層マンション、「代々木公園」との間には低層のマンションが並ぶ景色は、今も昔もあまり変わらないよう。もちろん建築法などの影響はありますが、大通りから住宅地の静寂を守るように高層の建物が多いようにも感じられました。「代々木の杜ハイツ」もそうですが、大通りから一本奥の道に入ると、街は一気に閑静な住宅街の顔になるんですよね。
便利で洗練された街
さてさて、“代々木八幡エリア” の南北を通る山手通りに戻ってきました。このエリアは自転車があれば、かなり広範囲を網羅できるんです。東京の街を面として楽しめるのが魅力的ですし、バスもたくさん通るので、特に西東京の人気エリアは身近に感じられるはず! 自転車やバス通勤している方も多い印象です。
周辺には小さなデザイン事務所やオフィスが点在していてビジネスマンも見かけるんだけど、かっちりとスーツを着てる人はあまり多くないかな。この街にいる人の年齢層は幅広いけど、30代以降の方がメインだと思う。
感覚的に、このあたりに住まう人は生活を大切にする人が多いような気がして、意外と庶民的なところが好き。駅前のスーパーは安いし、普段使いしたいお店とちょっと雰囲気のいいお店のバランスがばっちりで過ごしやすい。隣駅の代々木上原はどちらかというと、観光的に来ている人も多いんじゃないかな。
ふむふむ、たしかに。感度の高い人が集いつつも、地元密着感もあって気張らずに過ごせる街。ここからは勝手なイメージですが、表参道や代官山をすっぴんで歩くには勇気がいるけど、代々木八幡はファンデと薄めのチークと単色のシャドーを塗っていればいいかな・・・みたいな。でも全部ちゃんとしたデパコスだよっていう。伝わりますかね?(笑)
お次は、駅の北側にある参宮橋や初台、南側の富ヶ谷に足を伸ばしてみましょう。
本屋もあれば、ギャラリーもあって、おしゃれ大衆酒場にフレンチ・・・本当に歩けば歩くほどいろんなお店に出会えました。もちろん大川のナビゲートあってこそでしたが、こだわりあるお店と出会う瞬間ってやっぱり心が踊るし、街歩きの醍醐味だとも思うんですよね。
『奥渋谷』がフィーチャーされているけど、飲食店だけでなく色々なお店があるよね。ファッション関連のお店はイッセイミヤケの本社が富ヶ谷に移転してから増えたとか。代々木八幡から渋谷の「Bunkamuraザ・ミュージアム」までお散歩気分で歩いて、展示を見て帰る・・・なんてコースもおすすめの過ごし方。あとワイン好きなら、美味しいワインを飲めるお店も多いので楽しめるはず。
編集後記
お昼は大川行きつけのカフェ「mimet」へ。「代々木八幡商店会」を歩いた先にある、一軒家をリノベーションした店舗です。場所が奥まっているのでちょっと分かりにくいのですが、隠れ家っぽくていい雰囲気!
前職では、スーツなど紳士服の仕立屋であるテーラーに勤めていた大川。オーダーメイドの洋服を作る過程での、イメージ共有やニーズの整理は不動産仲介にも似ているんだとか。頭の中では欲しい暮らしのイメージはなんとなくあるけど、それを言語化するって難しいですよね。そんな時に相談役になれるのがエージェント。大川は、どんな相手にも丁寧にかつ冷静に “欲しいモノ” を理解して、前に進めていくパワーが凄いんです。
感度は高くも親しみやすい街、代々木八幡。その街にそびえ、豊かな緑をまとうまさに “森” のようなヴィンテージマンションをご紹介しました。室内は変えられても街の雰囲気まで変えることはなかなか難しいもの。だったら自分に合うエリアを選ぶのが吉。なにを大事にするかは人によりますが、代々木八幡はそれぞれが持つ “欲しい暮らし” に広く応えてくれる街なんじゃないかなと感じました。
取材・文・撮影:平野翔子