中古マンションを購入し、楽しくリノベ暮らしをしているお宅へ訪問インタビューさせていただく「リノベ暮らしの先輩に聞く!」。
今回は、東京都港区にお住まいの大山さんご家族(ご主人:アートディレクター/30代、奥さま:主婦/30代、息子さん:小学生)のご自宅にお邪魔しました。


大山さん一家の住まいは、おしゃれなショップやレストラン、カフェなどが立ち並ぶ、南青山にあります。2015年の春、息子さんの小学校入学の時期に合わせて引っ越してきました。

中古マンション購入のきっかけは、息子さんの小学校進学&ご自身の独立!

息子さんが小学校入学を控えていた頃、以前勤めていた会社を辞めて独立することを考えていたというご主人。「住宅ローンを組むなら、サラリーマンのほうがは有利なはず。家を買うならいましかない!」と判断し、急いで物件探しをはじめたそうです。

プロダクトデザインなどの仕事に携わっている大山よしたかさん。

ご主人:いまは必ずしも新しいものが良いという時代ではないですよね。新築のタワーマンションなんかも何軒か見に行ったんですが、僕にはどれも同じに見えてしまった。だから、自分たちの家を持つなら、前々から興味のあったリノベーションに挑戦してみたいと思ったんです。

早速、リノベーションを前提に中古マンション探しを開始。2、3ヶ月かけて、ようやく現在の住まいに出会います。案内されたのは、表参道や六本木へのアクセスも良い場所に立つヴィンテージマンション。マンションの管理状態が良く、築30年以上も経っている物件には感じられなかったといいます。

ご主人:ここを見に来る前に何軒か内見したのですが、ここは最初からいい予感がありました。建物そのものは古いんですけど、造りがとてもしっかりしていて、ひとつひとつの質がいい。前の前のオーナーさんの時代に、かなりお金をかけてリフォームをされていて、水回りの設備や収納などにもこだわりが感じられました。

左:在来工法でつくられた石造りのバスルーム。テレビだけ新設した。/右:AEGの洗濯機は以前から使われていたもの。洗面台は水栓部分だけを交換。

リノベ済みの高級感のあるデザインをあえて “引き算” することに

マンションの管理体制や設備には満足した大山さん。しかし、内装だけは別でした。

ご主人:確かに素材はいいものが使われていたんですが、重厚感があり過ぎて、言わば「バブルっぽい」雰囲気だった。僕はリノベーションをするなら、全部を壊して1からつくり直すという方法ではなく、既存のものをうまく生かして良くしたいと考えていました。一般的にはリノベーションで人気のパーツを加えたり、流行りの素材を取り入れたりして、「足し算」のデザインで格好良くすることが多いはず。だけど、この家はすでにゴテゴテの状態だった。だから、あえて「引き算」してもらうことにしたんです。

設計・デザインは知人のデザイナーに依頼。大山さん自身も積極的に意見を出しながら、内装を決めていったといいます。

ご主人:ダークな色味の木材が全面に使われていたので、木を減らしてメリハリをつけました。それは例えば、天板や扉を黒く塗装したり、キッチンカウンターをモルタルに変えたりしたということ。壁もクロスを剥がして躯体表しの部分を出すことで、内装の重厚感を軽減できればと考えました。既存の良さを生かしつつ異素材を組み合わることで、自分たちの好みに合った空間に仕上がったと思っています。

開放感たっぷり! 家族みんなが生き生きできる間取りに

なるべく既存を生かしたいという考えから、間取りもほとんど変えていない大山さん邸。広く明るいLDKは位置を動かさず、キッチン周りの設備だけを入れ替えました。

ご主人:妻が料理好きなので、できるだけキッチンの広い家にしたかった。ここはもとからキッチンが大きく、収納もかなり充実していたので、使い勝手はかなりいいそうです。LDKがひと続きになっていてスペースが広いので、お客さまも招きやすいです。

可動式の特注テーブルは、パーティ時にも大活躍。

キッチンには、ご主人がお仕事で関わられたという「VERMICULAR」の炊飯器も。

大人数にも対応可能な広々としたリビング&ダイニング。

また、玄関とLDKとの間にあった個室部分は、家族の共有スペースに。壁を取っ払い、開放的な空間に変えました。

ご主人:別々のことをしていても、なんとなくお互いの気配を感じたり、会話ができたりしたらいいなと思い、このスペースをつくってもらいました。僕が仕事をしている間、その後ろで息子が遊んでいることも多いですね。本棚には息子の本やおもちゃ、僕が大切にしている作品や雑貨などを収めています。この本棚を通じて、お互いのことに興味を持つこともできますから。

ブランコも設置されている書斎&遊び場スペース。

壁一面に設けられた本棚には、家族の本や雑貨が楽しげに並べられている。

リノベーションなら住みたいエリアに家を持つ夢が叶えられる

自らも意欲的にリノベーションに関わられた大山さん。実際に中古マンションを購入し、リノベーションを経験されてみてどのような感想を持ったのでしょうか。

ご主人:「リノベーションってなんて素晴らしいんだろう」と思いました。このエリアにはなかなか新築の物件はできないし、仮にできたとしても、とてもとても買える値段ではない。でもリノベーションなら、住みたいエリアに住むことができる。しかも、少し予算を上乗せするだけで、遊びゴコロのある住まいを手に入れることができるんですから。まさかこんな場所に、こんな家を持てるなんて思ってもみなかった。本当に夢みたいですよ。

手が届かないと思っていた憧れのエリアでも、中古物件なら住める可能性も。さらにリノベーションをすれば、より自分たちにフィットした住まいに変えることができるでしょう。住みたいエリアに家を持つという夢、中古物件で叶えてみませんか。

ーーーーー物件概要ーーーーー 

〈所在地〉東京都港区
〈居住者構成〉ご家族(ご夫婦+息子さん)
〈面積〉約85.35㎡ 
〈築年〉築35年 
〈設計〉石原正明建築設計事務所

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