暮らしや街への愛を込めて、カウカモ編集部が切り取った東京の街風景を伝えてきた「@cowcamo_editors」アカウント。このたびのアカウント統合に伴い、フォロワーの皆さんと共有してきた過去の思い出の投稿を振り返ります。
cowcamoのInstagramがリニューアルします!
こんにちは! カウカモ編集部に2020年2月にジョインしたshunshunです。
第1弾の振り返り記事でもお伝えした通り、カウカモ編集部のInstagramアカウントは、このたびメインアカウント @cowcamo と統合され、その役目を終えました。
名残惜しい反面、今まで以上に魅力的な情報発信をするべく、編集部一同で気合いを入れ直しているところです。
第2弾の今回は、過去の投稿の中から、カウカモが2018年に開催した “音楽写真展”「TOKYO SOUNDSCAPE by cowcamo」の関連投稿を振り返ります!
東京の “音風景” は、あなたにはどう映っていますか?
カウカモが2018年7月に目黒のHotel CLASKAにて開催した "音楽写真展" イベント「TOKYO SOUNDSCAPE by cowcamo」。
会場には気鋭のクリエイター12組による写真作品、ならびにSpotifyのオリジナルプレイリストが展示され、それぞれの "音風景" を追体験することで、来場者は新しい東京の視座と出会いました。
また、一般の方からも「#東京音風景」をテーマにInstagram投稿を募るキャンペーンを実施。さまざまな視点で切り取られた東京の風景が集まりました。
世界最大の音楽ストリーミングサービス「Spotify」の協力により行われた本イベント、記事をご覧のみなさまにも、足を運んでくださった方がいらっしゃるのではないでしょうか?
参加してくださったアーティストは、以下の12組。
角舘 健悟 (Yogee New Waves)、窪塚 洋介、小見山 峻、SALU、 高山 都、フルカワミキ、 seima (Name./urself ) 、モーガン茉愛羅、山田 健人、横田 真悠、yoppy (little sunny bite)、ラブリ ※五十音順
クリエイターのなかから、本記事では、フルカワミキさん、ラブリさん、高山都さんをピックアップしてご紹介します。
イベントの詳細はこちらの記事をチェック!
東京をどう切り取るか。クリエイターが創りあげた #あなたにとって東京とは? をテーマにしたプレイリスト
写真やプレイリストという手段を通じて東京を切り取るにあたり、どのような想いを持って作り上げたのか。そして、東京という街をどのように捉えているのか。クリエイターの視点を、プレイリストとともにご紹介していきます。
■フルカワミキ
まずひとり目は、フルカワミキさん。
フルカワミキ
八戸市生まれ。1997年にSUPERCAR(B/Vo)でーデビュー。2006年よりソロ活動開始。2011年には、LAMA(B/Vo/Syn)の活動もスタートさせた。2017年にはカセットレーベル”duennより「フルカワミキ÷ユザーン」で「八戸小唄/ 通りゃんせ」をカセットリリース。即完し話題となった。
ベース&ボーカル&ソングライターとして、そのプレイや ボーカルの存在感は比類無きものとして評価され、自身の作品だけに留まらず多くのアーティストの作品にも参加している。近年では、VOCALOID(SF-AⅡmiki)に声サンプルの提供、Eテレ「シャキーンミュージック」にて「Tea Party」のコーラス参加及びMVに出演等。
また、2016年からオンラインセレクトショップ「BAKE CAKES SHOP」を立ち上げ、自身のWEB限定作品を販売、運営もつとめている。
フルカワミキさんは本イベントでの写真やプレイリストの作成にあたり、こんな気持ちを抱いていたそうです。
血の繋がった家族と離れているからこそ、東京では自分の内面と向き合って深呼吸する時間もすごく大切で。全体的に気持ちの緩急でラインナップした感じです。
物体に何かを焼き付けたり刻んだりしたときに、想像通りにならないことでストーリーがまた生まれたり、想像通りにするために知恵や努力が生まれたり、次の話に繋がっていったり・・・。その感覚を楽しんでるのかもしれません。予想外のことがあると自分の知らなかった感性が喜んでくれるというか。
と、アーティストならではの繊細な感覚を語っていただきました。また、ご自身にとっての東京を、
安心するのに、旅行者でいるような、よそ者のような感じもする。故郷に対する愛情とか複雑な想いと同じで、東京にも同じような感覚がある気がしますね。
と、高校生で上京した当時と現在の重なる感覚や思いを振り返っていただきました。
現在に至るまでに、東京はいつの間にか "日常" や "普段" のものになって。だけどたしかに残る、自分と東京という街との距離。フルカワミキさんにはきっと、そんな感覚があるのかもしれません。
フルカワミキさんからは、「東京、生活、距離感、呼吸」というタイトルでプレイリストを作成していただきました。
東京、生活、距離感、呼吸
生まれ育った故郷より、東京に住むのが長くなった。「普段」になったはずだ。それなのに、私は未だ東京のことをたいして知らないのかもしれない。
故郷に戻る安心と東京に戻る安心は、似ているところと似ていないところがある。知らないから居れるのかもしれない。さりげない事に物語を見いだすのかもしれない。
「知らない」は、私を外へ連れ出すのだろう。
引用元:東京、生活、距離感、呼吸 - フルカワミキ
上京をされた方にきっと共感してもらえる、こちらのプレイリスト。ぜひ下記のインタビュー記事とともに、ご自身にとっての今と過去の距離感を考えてみてください。
フルカワミキさんへのインタビュー記事はこちら
■ラブリ
ふたり目は、ラブリさん。
LOVELI(ラブリ)
モデルとして様々なメディアで活躍する一方で自身の中から生まれる言葉を詩や絵本、写真やジュエリーなど、言葉を超えて新しい形として作品を発表し‘’表現‘’の幅を広げている。
そしてもう一つの母国であるフィリピン観光大使に就任し、フィリピンと日本の架け橋になる事業を拡大。
彼女という生き方を様々な色や形に変えて発信し新しい世界を独自に切り開いている。
ラブリさんは写真やプレイリストの作成にあたり、"表現" にフォーカスして語ってくれています。
詩にしても、写真にしても、音楽にしても、自分が何かを発する時は、形が違うだけですべて自分自身だし、わたしが中から見てるものだなって思います。
いつかきっと忘れてしまうし、いずれわたしたちは消えていくし・・・だったら “いま” っていう瞬間を感じあえるだけでよくない? って。あなたの “いま” と、わたしの “いま” を重ねるというか・・・。
そこに在るものを感じたままに、等身大な言葉で紡ぎ出す。それこそがラブリさんが多くの人から支持される所以(ゆえん)なのかもしれません。その視点は東京の街に対しても同じです。
(東京とは)自分が思ってることが可能になる場所ですね。
私は東京に生かされてる感覚があります。地元でも生きられるんだけど、東京だから生かされてる自分のよさがあるのかなって。
ありのままの自分を切り取って、ご自身を “媒介役” のように捉えているラブリさん。その写真やプレイリストからも、彼女のいつもの日常の “リアル” が感じ取れます。
ラブリさんからは、「ブラッドオレンジジュース」というタイトルでプレイリストを作成していただきました。
ブラッドオレンジジュース
初め東京人はみんな早口で早歩きで軽快な嘘つきだと思っていた。だけど東京人だとか場所がどうだとかなんてものは笑っちゃうほどに関係なく誰と過ごすか、誰と生きているかでしかないことを今日も実感している。
隣にいる人が笑ってくれて、笑わせてくれて明日になったら仕事をして。そんなもんだ。東京がなんだ、場所はどこでもいい。
私はあなたと居たいだけなんだ。それがたまたまこの東京という場所なだけだ。だけれど東京は美味しいピザがあるから、私はすごく好き。東京。
引用元:ブラッドオレンジジュース - ラブリ
ラブリさんが言うように、場所なんていうのはとどのつまり関係なく、誰といて、どう過ごすのか。その方が重要なのではないでしょうか。
東京で忙しく過ごす毎日は、人との結びつきが希薄になりがちです。だからこそ地に足をつけ、今目の前にある人との関係を大事にしたい。ラブリさんの言葉には、そんな自身のスタンスがストレートに表現されています。
寄り添ってくれるような優しさを感じるこちらのプレイリスト。ぜひ下記のインタビュー記事とともに、大切な人のことを感じながら聴いてみてください。
ラブリさんへのインタビュー記事はこちら
■高山都
最後は、他のイベントでも何度かご登場いただいている高山都さん。
高山都(たかやま みやこ)
1982 年生まれ。モデル、女優、ラジオパーソナリティーなど幅広く活動。趣味は料理とマラソン。
「#みやれゴハン」として料理やうつわなどを紹介するインスタグラムが人気。 趣味のマラソンでは、横浜マラソン2016を3時間41分で完走の記録を持っている。
著書に『高山都の美 食 姿「したたかに」「自分らしく」過ごすコツ』と第2弾となる『高山都の美 食 姿2「日々のコツコツ」続いてます。』がある。
高山さんからは、「SUMMER TIME in TOKYO」というタイトルでプレイリストを作成していただきました。
SUMMER TIME in TOKYO
ルーティーンが、ただのルーティーンにはならない街。 朝と夜、光と陰、同じ目線なのに全然違って見えるのも東京の魅力。
見慣れた世界にも、どこか刺激と発見とパワーがあって、毎日ワタシをワクワクへ動かしてくれる。
引用元:SUMMER TIME in TOKYO - 高山都
高山さんの暮らしの背後にあるのは、ルーティーンのなかにも日々新しさを見せてくれる、東京の刻一刻と移り変わる景色。ただ、その刺激や発見といったものを見つけられるのは、高山さんならではの、能動的な視点に関係していそうです。
高山さんは2019年11月に開催されたイベント「リノベーション EXPO JAPAN TOKYO 2019」でトークショーに登壇し、暮らしの楽しみ方についてこう語られました。
キッチンの窓際には、1輪でもいいのでお花を飾るようにしています。そうすると視界が華やかになって、気持ちが上がるんです。また、室内の一角にはお花の色が引き立つように、グレーの壁紙を取り入れているのも工夫のひとつです。
「決しておしゃれではない」内装のお家にお住まいだと語る高山さん。見慣れた日常の中でも、1輪の花を加え意識的にささやかな変化をもたらすことで、ルーティーンのなかに刺激や発見を見出しているのでしょう。
暮らしは一生続いていきます。その暮らしを楽しむために大切なのは、「なんでもムリをしない」ことだそうです。高山さんが選んだアップテンポな曲やポジティブな歌詞の曲からも、ムリをせずに生活を楽しんでいくスタンスが見て取れますね。
高山さんにも参加していただいた「リノベーションEXPO 2019」についての記事はこちらから
Instagramに寄せられた、あなたにとっての東京を写した投稿たち
このイベントは、クリエイターだけでなく、一般の方にも参加していただいたことが特徴です。「 #東京音風景 」というハッシュタグを使って、みなさんにとっての東京を写していただくユーザー参加型のキャンペーンを実施しました。
ここでは、皆さんに投稿していただいた東京のワンシーンを振り返ってみましょう。
また、イベントに訪れていただいたみなさんからも、会場の体温をそのまま感じさせるような、温度のある投稿を数多くしてただきました。
イベントのキーハッシュタグとなった「 #東京音風景 」は、なんと2020年4月末時点で計1488件の投稿が。ご参加いただいたみなさん、誠にありがとうございました!
写真を見てみても、"東京" という言葉で映し出されたこの街には、さまざまな表情があることが分かります。
同じ場所、同じ時間にシャッターを切っても、人それぞれの感性で街の見え方が変わる。それこそがこの街の大きな魅力のように思います。
東京で普段視ている景色。聞こえている音。あなたの目と耳には、その “音風景” (=Sound Scape)はどう映っていますか?
東京で、“自分らしく” 暮らすを考える。
東京で暮らすということ。それは数多ある街の体温と、自分の体温を重ねるという体験。
この言葉は、「TOKYO SOUNDSCAPE by cowcamo」イベントコンセプトの一節です。そして、カウカモ編集部スタッフがずっと持ち続けている想いでもあります。
東京の視え方は人それぞれ。音楽に対する視点も、住まいに対する視点も。多様な人が、自分らしい住まいやライフスタイルを知って、それぞれが豊かに暮らしている。そんな未来を信じています。
今後、cowcamoアカウントを含め、みなさんにその想いをしっかりと届けるコンテンツ作りを続けていきますので、どうぞご期待ください。
そして改めて。カウカモマガジンコンテンツをお届けしている編集部アカウントは、2020年5月15日をもちまして、メインアカウント@cowcamoに統合されました。今後はそのなかでカウカモマガジンのコンテンツが発信されていくことになります。
ぜひ、@cowcamo をフォローしてくださいね!
【関連リンク】
【編集部Instagramを振り返り -Vol.1-】投稿から見る、カウカモ編集部スタッフの好きな #東京の街 は?
メインアカウント @cowcamo
編集部メンバーのプロフィール
カウカモ編集部 大忘年会 2019 -大江戸線行脚-
取材・文・撮影:cowcamo