「一点もの」の住まいに出会おう。 カウカモでまさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は、広いワンルームに住みたいと考え家探しをするなかで “フルリノベーション” の選択肢を知り、ついに理想の住まいを造った女性のもとを訪ねました。
《プロフィール》
名前:ともみさん
年齢:40代
職業:会社員(EC系)
趣味:システム構築、ミットボクシング
《この住まいについて》
場所:不動前
間取り:1R+WIC
面積:52.7m²
築年数:築12年(取材時)
工事内容:フルリノベーション
支払い額(以前と比べて):広さは約0.7倍で、支払額は2万円ダウン
家を探し始めたきっかけ:家が職場まで遠かったため、自分のライフスタイルに合った間取りで暮らしたいと考えたため
家探し期間:約2年間
内見数:3軒
Q1:以前の住まいは?
ともみさん:以前は今の家より20㎡ほど広い賃貸物件に住んでいました。2LDKの間取りだったんですけど、ひとりで住んでいたので部屋を持て余していて。少しくらい狭くなっても、大きなひと部屋の方がいいなと思い次の家を探し始めました。
あとは家から職場まで1時間ほどかかっていたので、もっと近い場所に住みたいと思ったのもきっかけです。
Q2:この街《不動前》にした理由は?
ともみさん:職場が近いのもそうですし、なにより行き慣れてて土地勘があるからですね。物件購入では大きなお金が動くので、住んだことも行ったこともない街で何千万円もかけて家を買うのがちょっと自分の中で現実的じゃないなと感じて。
「不動前」は目黒不動尊があって下町的な雰囲気が感じられるし、それでいて「目黒」や「恵比寿」のような栄えている街にも出やすいので、そのバランス感が気に入っています。
Q3:この家に決めた理由は?
ともみさん:陽当たりがいいからです。南向きだから明るいんですよね。あとは比較的築浅で建物の管理状態がいいことも大きな理由です。住み替えを考えて、リセールバリューの高そうな物件を選びました。
私は最初『家は人生で一回きりの買い物』ってイメージがあったんですけど、担当の松橋さんに住み替え前提で家を買う方もいると聞いて、『10年、15年したら売って違うところに行ってもいいかも』って考えに変わったんです。
Q4:リノベーションでこだわったポイントは?
ともみさん:とにかく1部屋を広くしたかったので、最初から壁はなくそうと決めていました。あまり物を持たない主義で、クローゼットや収納がそんなに要らない分、自由に使える面積を広くしたんです。
内装の色味はデザイナーの方にお願いして、私の好きなグレーや深いブルーを基調にナチュラルなテイストでまとめていただきました。
ともみさん:床の材質にもこだわりましたね。最初はリビング以外も一面無垢材にしたいと思っていたんですけど、そうすると普段から傷や汚れに気を遣ってしまいそうなので、キッチンとワークスペース側はビニルタイルに。
キッチンの油ハネは拭けばすぐ綺麗にできますし、デスクチェアのキャスターが擦れても傷つきにくいので安心です。結果的に床材が違うことで気分が切り替わるし、デザインとしても単調にならなくてよかったと思っています。
Q5:《中古を買ってリノベーション》以外の選択肢は検討した?
ともみさん:家探しの初めの頃は新築マンションを見ていました。たしか2軒ほど内見したかな?
以前と同じ75㎡くらいの広さを条件に探し始めたんですけど、それだとファミリータイプで部屋が細切れになっているものがほとんどで、私の求めているものとは違うなって。それで中古物件をリノベしようと決めました。
Q6: 購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
ともみさん:今回初めてフルリノベをして、自分はどんな暮らしがしたいんだっけ? ということをすごく考えさせられました。この限られた面積のなかで、何が必要で、何なら削れるのかなって。
タイルや床材、システムキッチンも、世の中にはどんなものがあって、今は何が流行っているのか、価格帯はどれくらいかっていうのを時間を見つけては調べてましたね。
そういったことを日中は仕事をしながら2、3ヶ月で決めていくのが本当に忙しくて……これは乗り越えたことだと思います。でも、嫌なわけではなくて『もう2回ぐらいやってもいいかも』と思うくらい楽しい経験でしたよ!
Q7:カウカモで家を買ってみてどうだった?
ともみさん:カウカモに出会ってなかったら今頃どうなっていたんだろうっていう不安しかないですね(笑)。新築物件を見ていたときはA4の紙に『築何年、駅から何分、間取りは……』って淡々と書かれたものを渡されて、『こういうもんなのかな』と感じていて。
そんななかカウカモはアプリのビジュアルが一番よくて、変わったタイトルが付いた物件記事に遊び心を感じて、面白いなと思いました。
記事を見ていくと、ひとつひとつが正直に書かれていて。駅から物件までの動線、実際歩いてみるとどういうお店があったとか、本当に行かないと気づかないことがたくさん。『ゴミ置き場が近いので夏場は気になるかもしれません』とか、ここまでしっかり書くんだなとびっくりしましたね。
実際に社員の方と会って、ローンの相談やお金のやりくりなどたくさん相談したんですけど、ひとつひとつ真摯にお答えいただいたのが印象的で。この先この物件を売ることになったら、またお付き合いしたいと思いました。
Q8:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしていることは?
ともみさん:ここに入居してもうすぐ1年が経つんですけど、いまだに不満が1個もなくて、帰るたびに惚れ惚れしています(笑)。もうこれしか考えられなくない? みたいな。たくさん調べて、考えてよかったと思ってます。
あとよかったなと思うのは、トイレを個室にしなかったことですね。実はカウカモに掲載されてる事例を見てはじめて、洗面所とトイレを一体にするって概念を知ったんですよ(笑)。
一人暮らしだしそんなに気にならないと思って真似してみたんですが、動線的にもいいですし、仕切りで分けるだけなのでだいぶ省スペースになりました。その分他の部屋を広くできたからよかったです。
Q9:これから家探しをする人にアドバイスがあれば
ともみさん:フルリノベをする場合、だいたい2ヶ月くらいのなかですべてを決めていくと思うんです。物件によってはこれは入れられませんとか、ここにキッチンは置けませんとか色んな制約があって、途中で心折れそうになるんですよね。『めんどくさいな』って(笑)。
でも、そこで諦めないでもらいたいなって。こだわった分絶対に後で還ってくると思うので!
仕事で忙しいなか大変だと思うんですけど、私はすごく楽しかったので、ぜひ皆さんにもフルリノベの楽しさを味わってほしいなと思います。
担当エージェント:松橋 翼/撮影・取材:沢崎 友希/編集:清水 駿