【10】西太子堂
shunです!僕は「西太子堂」にやってきました!
三軒茶屋から1駅のこの駅。エリア自体がもっと有名でもいいはずですが、聞いたことがないという方も多いのでは?
僕が思うにその理由は、距離の近さ。1996年、周辺再開発を理由に世田谷線の三軒茶屋駅が西太子堂駅寄りに移転した結果、駅距離間は約300m、徒歩で約4分と極めて近くなったんです。生活圏が共通するため西太子堂駅で降りる方はほとんどいないそう。実際、西太子堂駅からは世田谷線の三軒茶屋駅ホームがある「キャロットタワー」をすぐそこに見ることができます。
駅前からは住宅街。くねくねとした道幅の狭い道路が入り組んでいます。歩くと分かるのですが、“のどか” という言葉が似合う落ち着いた住宅街なんですよね。エリアの主要通りである世田谷通り(写真左下)と茶沢通り(写真右下)の狭間地帯とは到底思えません。
そんなことを思いつつ歩いていると、烏山川緑道を抜け茶沢通りにつきあたりました。
三軒茶屋の駅前から烏山川緑道までが「三茶しゃれなあど商店街」、そこから先が「太子堂商店街」と一応分けられているようです(難しい)。活気のある商店街があって、毎日楽しそう。
さて、最後に「円泉寺」をご紹介。境内には聖徳太子の像が祀られており、太子堂という地名はこれに基づいているんだとか。
毎日が便利で楽しい三軒茶屋の隣駅でありながら、のどかな日々を送れる「西太子堂」。暮らすにはちょうどいい場所かもしれません。
お寺でのんびりしたところで、最終目的地の「三軒茶屋」へと参りましょう!
【11】三軒茶屋(前半)
ここからは、「三軒茶屋」の庶民派な魅力を探ります。
まずは、駅前に延びる「茶沢通り」からスタート。茶沢通りは「三軒茶屋」と「下北沢」を結ぶ、およそ2kmの通り。商店街が連なっていて、ベーカリーやコーヒースタンドなど、いい感じのお店をたくさん見つけられるんです。途中で現れる「ゴリラビル」に驚いた経験、この街に訪れた方ならきっとありますよね…?
老舗の銭湯が多いのも “三茶” の魅力。「駒の湯」さんは、マンションの1階に入っているサウナ付きの銭湯です。建物内に銭湯が入っている物件はなかなかレアだと思いますが、”いい銭湯“ 起点で住まい探しをしてみるのも、暮らしが豊かになって個人的にはオススメです。
途中で見つけた「目黒五十番 三軒茶屋店」では、それぞれ好きなメニューを食べながら歩くことに。ここ、芸能人の方も差し入れに使う実力派の名店なのだとか! この季節、銭湯帰りに歩きながらアツアツの肉まんを頬張りながら歩いたらとても幸せになれそう……
『いやいや、風呂上がりはビールでしょ!』という方は、三軒茶屋の飲み屋街「三角地帯」を攻めるのもまたよし。路地裏のディープな雰囲気にはクラッときちゃいます。何も気にすることなく飲み歩きできる日々が、早く訪れますように!
【12】三軒茶屋(後半)
motokoです。引き続き「三軒茶屋」、「キャロットタワー」から出発して玉川通りの南側へ進んでいこうと思います!
先ほど居た「西太子堂」周辺からも見上げることのできた「キャロットタワー」。“三茶” のシンボル的存在で、その名は外観のオレンジカラーから発想を得て付けられたそう。駅直結で、劇場やスーパー、オフィスなどが併設されいて、最上階は無料(!)の展望台となっています。編集部のみんなも『展望台に上るのは初めて』とワクワク。
地上126m、圧巻の眺め! 街並みを見下ろせるレベルではなく、遠くは箱根方面や房総半島方面までが見通せるんです。この周辺に住んだら『あ! あそこうちだ~』ができますね。展望台ロビーは、観光客なども少なくのんびりした雰囲気。ここのレストランで食事、してみたいなぁ。
商店街を歩いていると、「Biople by CosmeKitchen(ビープル バイ コスメキッチン)三軒茶屋店」が。
こちらは、駅ビルなどによく入居している、主にコスメなどを扱うブランドの “初の路面店” なんです。『路面店があるんだ! しかも、三茶に!』と来たところ、ここはコスメだけでなく、オーガニックフードや洗剤なども売ってるんですよ。路面店だと、なるほどそれらが日常使いできる度合いがグッと高まるな〜と思いました。
そして路地の奥には「ブルーボトルコーヒー 三軒茶屋カフェ」が。
『素敵なカフェが多いんですよ』と紹介しようと思って来たら……お隣には “ゴシック” と言っても過言でない雰囲気のマンションが。やっぱりアーチ型とアイアンの組み合わせなど、こういう年代のマンションならではの意匠に惹かれます。
こちら、集合場所である駅へ向かう帰り道、「都営下馬アパート」のまわり。
三茶周辺では再開発が活発で、このアパート一体は建て替えが進められています。街並みがどんどん変わっていきそうですね。
その一角で営業するイタリアンレストラン「il piatto cacciatora(イルピアット カチャトラ)」。旬の食材を使っていて、特にパスタが人気です。長い間地元の方々に愛されてきたお店。賑わいのある駅前から少し距離はありますが、みなさんぜひ訪れてみてくださいね。
それではみんなとの待ち合わせ場所へ向かいましょう!
編集後記
はい、という訳で、皆さまお帰りなさいませ。再び編集長のayakoです。
メンバーたちもそれぞれ書いていましたが、実は世田谷線沿線ってマンションの供給量が少ないんです。なぜかというと、それは住宅街の中を縫うように線路が走っているから。周辺は世田谷区で定めた用途地域で高層の建物が建てられないように規制されている場所が多いのです(だから戸建てが多い)。この辺りでマンション購入を検討されている方は、世田谷通り沿いや環七沿いなど、比較的大きな通り沿いを狙ってみると物件が出てくるかもしれません!
それにしても路面電車が走る風景というのは本当に癒されますね。全長5kmなので、わたしは休日に全駅歩くこともあります(笑)。うろうろ散策しながらだとだいたい5時間くらいでしょうか? 小さくて素敵なお店を発見するのがとっても楽しいので、皆さまにもぜひ挑戦してもらいたいです。
カウカモ編集部では2022年も物件や街、暮らしの記事をたくさん書いて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
それでは、良いお年を〜〜〜!!!(ゴーン・・・ゴーン・・・ / 除夜の鐘)
【過去の大忘年会・大暑気払いの記事はこちら】
・2021年 夏「板橋・練馬・北区行脚」
・2020年 冬 「東横・みなとみらい行脚」
・2019年 冬 「大江戸線行脚」
・2019年 夏 「銀座線13時間行脚」
・2018年 冬 「中央線14時間行脚」
取材・文・撮影:カウカモ編集部