「一点もの」の住まいに出会おう。
カウカモで、まさに一点ものの住まいに出会い、新生活を始められた皆さまを撮影させていただく「カウカモグラフ」。
今回は、目黒に中古マンションを購入した女性のもとを訪れました。
《プロフィール》
名前:春巻さん
年齢:34
職業:会社員
趣味:映画、読書
《この住まいについて》
場所:目黒
間取り:1LDK
面積:49㎡
築年数:築53年(取材時)
追加リノベ:キッチン・ダイニングを広げ、キッチンカウンター造作。壁塗装。
支払い額(以前の住まいと比べて):2万円下がり、7㎡広くなった。
家を探し始めたきっかけ:イギリス生活を経て、家を買ったほうが自分の好きにできると思ったから / 賃貸の家賃が高かったから
家探し期間: 約1週間
内見数: 5軒
Q1:以前の住まいは?
ここに住む前は1年だけ青山に住んでいたのですが、その前に駐在で2年程イギリスに住んでいたんです。その時の家は、オーナーさんが自分で手を加えたような個性ある部屋で、賃貸なのに壁を塗ってもいいよと言われたくらいで、すごく自由でいいなと思っていました。
それが、日本に帰ってきたらどこもかしこも賃貸丸出しの白いデコボコした壁紙の同じような家ばかりで、そこがちょっと嫌だなと。都心に住みたくてそれなりの広さを求めると、古くても家賃が高いし、なのに内装は全然思い通りにいかないというのが辛いというか、落ち着けないなと……。
また、ちょうどその頃、経済的に今買ってもいいかも? というタイミングだったんです。そんなふうに軽く考えていた時に、カウカモさんがプロデュースした麻布十番のお家が目に留まって内見したところ、やっぱりいいじゃん! 買ったほうが好き放題できると思って、完全に買おうと決めました。そこから1週間で家が決まりましたね。
イギリスに行く前は家を買うってもっと先の話だと思っていたのですが、実際に理想的な環境を見てしまったので、予定は早まりました。あ、やっぱり我慢できない、みたいな(笑)。
Q2:この街《目黒》にした理由は?
まず都心でアクセスのいい場所というのは絶対条件でした。それと、都心だけど騒がしくなく落ち着いて暮らせる、という条件が同居している場所を希望していました。青山とか外苑前とか、麻布十番もいいかなと。なので、目黒はもともと候補地ではなかったです。
ただ時期的なことと予算もあって、希望していた場所はちょうどいい物件が全然出てこなくて。それでもう少しエリアを広げてみましょうかとご提案いただいて、白金・目黒辺りまで広げました。そしたら、いくつか物件が出てきたんです。目黒も割と好きでしたし、今回買ったとしても死ぬまで住むわけではないと思っていたので、とりあえずそこで一度住んでみてもいいかなと思って決めました。
会社はどこから行っても変な場所にあるので、通勤アクセスはそこまで重視していませんでした。ただ、結果的には目黒にしたことでアクセスがよくなりましたね。都心からは下り電車を利用することになるので、通勤のためにも都心に住みたいんです。
Q3:この家に決めた理由は?
絶対自分で変えられない部分が、結構全部よかったんです。売り出されていた時の内装は “ゆるふわ女子” みたいな感じで自分の好みとは違っていたのですが、まず眺望がよい。住み始めてから気がついたのですが、この眺望が抜けているのが精神衛生上、相当いいなと。あと駅近だということと、意外と珍しい間取りだったことですかね。
人気のある間取りって、キッチンとお風呂・トイレがすごくリッチな造りをしている物件かと思うのですが、この家はその部分は割り切っていて、抜けのあるLDK一本勝負! みたいなところが気に入りました。エージェントさんにも、こういう割り切り方をしている物件は意外と出てこないことを教えていただいて。こんなにマッチングする物件もあまりないかなと。心配性なので、あ〜もう誰かに取られたら絶対嫌だ! と思って、即決めました(笑)。
Q4:《リノベーション済みの中古マンション》を買う以外の選択肢は検討した?
新築を買うという選択は全くなかったです。新築の雰囲気があまり好きではないし、新築でなきゃいけないというこだわりもなくて。もっと味のある物件が好きで、今までも都心で古いマンションにばっかり住んできました。
それに、中古マンションを買うにしても、買ったままの状態で住めるとか、そこまで自分の思い通りに都合のいい物件はないだろうなと思っていたので、一応予算を決めてその範囲内で手直しができそうな物件を探しました。
Q5:内装はどうやって決めていったの?
もともとヨーロピアンテイストが好きで、いつか家を買ったら向こうのインテリア雑誌に載っている家のように、自分の好きな感じにしたいなと思っていたんです。それで割と自分の中でこうしたいというイメージがあったので、CAD(設計ソフト)で最初にデータを作って施工会社さんにお見せしました。普段デザインの業務を行なっているので、自分の仕事の延長みたいな感じでやっていましたね。色の指定も詳細に指示書とか作っちゃったりして。
カウンターを造作したのですが、先にカウンターの色が決まったので、そこに合わせてキッチンの壁も赤くしてみたものの、色が派手すぎたかなとたまに後悔しています……。もう少し、くすませたらよかったかなとか。
壁の色のグレーも、本当にその色が合っているかわからなかったので、引き渡しの時はベッドルーム側の壁とサンルームだけ塗ってもらっていたんです。でも、やっぱりリビング全体もグレーの方がいいかなと思って、後から自分で塗りました。塗装は大学の制作でやっていたりしたので、結構上手くいきましたよ。そういうことができるというのも、持ち家の魅力ですよね。
Q6:購入にあたって不安に感じたことや乗り越えたことは?
築古は耐震のこととか気になりだすとキリがないのですが、一応東日本大震災当時の状況だけエージェントさんに確認していただいて、特に問題がなかったということだったので納得しました。ほかの人からは不安がられましたけどね。親には築年数ごまかして伝えようかなと思うくらい(笑)。結局正直に伝えましたが、自分で決めたなら仕方ないよねという感じで、何の反対もされませんでしたね。
あとは、築古だったので、水回りは結構心配でした。買った時に売主さんから風呂場は換気装置をつけることをおすすめしますとか言われたこともあり、リノベーションを委託した施工会社さんに換気扇の設置と排水部品の交換をお願いし、不安を解消させながら進めました。
周りで私みたいに勢いで家を買った独身女性なんていないのですが、買うこと自体への不安は全然なかったです。こう言ってしまうと相当自分に自信がある感じになってしまうかもしれませんが(笑)。結局決めるのは自分だから、自分が納得できればいいやと。昨日たまたま友達が遊びに来たのですが、買うという選択肢がなかったけど、いいね! と言っていて。これから布教していこうかなと思っています。
Q7:カウカモで家を買ってみてどうだった?
すごくやりやすかったです。エージェントさんに話が通じないということもなくて。社会人になると、あまりバックグラウンドを知らない人と話して、全然話が通じないことってあるじゃないですか。そういうことがなかったので、とても安心感があってやりたいことを色々実現できました。多分世代が近いからというのもあったと思います。きっとスーツを着たおじさんとかが担当だったら、諦めながらになってしまって理想が追求できなかっただろうなと。
カウカモはずっと前からメルマガを登録していて、イギリスにいた時から見ていました。日本に帰ったら家を買いたいなと思って。それと、雑誌に出ていたカウカモ編集長のお家を見て刺激を受けてもいました。
Q8:この家のお気に入りの場所やこれから楽しみにしてることは?
ソファに座っているのが好きです。この家は夕日がめちゃめちゃいい感じに見えるんです。陽が落ちて来た時に観葉植物に光が当たって、絵になるんですよ。
今後は、キッチンのペンダントライトがまだいいのが見つかっていないので、それを見つけたいです。あとは、予算の関係でフローリングを替えずに妥協してしまったので、取り替えたいですね。フローリングを替える前に引っ越してしまうかもしれませんが(笑)。
Q9:これから家探しをする人にアドバイスがあれば教えて!
思った以上に忙しいから、身体を大切に……?(笑) ちゃんと納得できる判断ができるように、余裕がある時期に動いた方がいいと思います。私は爆発的に仕事が忙しい時に家を買ったので、ローンのこととかもうちょっと別のやり方もあったかなとか、もうちょっと自分でリサーチできた部分があったのではないかと思っています。
決めたら突っ走るしかなくなってしまうので、スピード感に負けないようにというか。バイタリティがある人は全然大丈夫だとは思いますが。
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「フランスの田舎、生活感のある暮らしを夢見て」富ヶ谷 / 48.27㎡
「THE JOURNEY」北参道 / 50.88㎡
「今の自分と」麻布十番 / 42.17㎡
「こだわりを越えて」大崎 / 48.87㎡
「晴れやかピース」小石川 / 43.84㎡
「夜風に吹かれて」曙橋 / 40.58m²
「好きを信じて」神泉 / 45m²
「どこ住んでるの? ー渋谷です!(笑)」渋谷 / 53㎡
「ほんわかふわり」祐天寺 / 37.60㎡
「ルーバルでホームパーティーを」中野 / 38.69㎡
撮影・文:廣川かりん/編集:國保まなみ